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内容説明
80代親と50代ひきこもり!ともに高齢化する親子の行き着く先には、親の死体と一時を生きる子供たちがいた!著者の支援活動を通じて見えてくるものとは!急増する「8050問題」の実態に迫るノンフィクション。
目次
第1章 8050問題を考える
第2章 親の「死体」と生きる若者たち
第3章 子供のひきこもりの長期化に悩む親たちへ
第4章 対策の急務を求める声
第5章 市民の会に寄せられた当事者たちの思い
第6章 語りたくない苦悩、思い出したくない記憶
第7章 「母親は死ぬんだ」と思ったとき
著者等紹介
山田孝明[ヤマダタカアキ]
1953年名古屋で生まれる。1994年京都市東山区に若者の居場所ライフアートを設立する。京都・大阪・神戸・名古屋と各地に「オレンジの会」を立ち上げる。奥山雅久氏と共にKHJ全国家族会を設立する活動に参加する。現在は40代50代のひきこもりの子を持つ家族に特化して「市民の会エスポワール」を主宰する。京都・名古屋・岡山・兵庫・広島と関西西日本を中心に家族の勉強会・講演活動している(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こばまり
64
タイトルには若者とあるが、実際は8050問題と言われているように、中高年のひきこもりである。事例紹介と当事者の声が散文的に紹介されており、系統立てて知識を得られる種のものではないが、四半世紀に亘り支援を続ける著者には頭が下がる。2019/07/11
fwhd8325
61
インパクトの強いタイトルです。内容もある意味ゾッとするものです。8050問題と言われています。何が原因かと論じるまでもないと思いますが、歪んだ社会構造だと思います。それでも懸命に生きている方々もいらっしゃいます。どこかで、最初はちょっとしたタイミングなのでしょう、それが次第に取り返しがつかない大きさになってしまった。救いの手はどのようにしたらいいのでしょう、著者が経験をもとに語っています、しかし、それもやはり限界はあるのでしょう。読まなければよかったかななんて少し思っています。2019/09/05
GAKU
61
引きこもりの家族を持った経験もない私が、偉そうに言える立場ではないのかもしれないが、長年自分の子供を引きこもり状態のままにしている、親達に違和感を覚えた。いや、私達だって努力はしてきたし、苦労もさんざんしてきたのだとの言い分もあるかもしれない。でも私からしたら、親としてもっと早く、もっとどうにかなったのではないかと思わざるを得ない。それに反し、このような家庭支援組織を主宰している作者は、立派だと思う。⇒ 2019/06/17
千穂
29
40代、50代と長期に渡る引きこもりたちと向き合う支援者である山田氏の著作。8050問題が取り上げられるようになり気になっていたので手にしてみた。引きこもり当事者の辛い思いも少し理解できた。これを機に外へと当事者が目を向けてくれることを願う。2020/03/12
香菜子(かなこ・Kanako)
16
親の「死体」と生きる若者たち。山田孝明先生の著書。親の「死体」と生きるのは親の「死体」と生きるしか生きる術がないから。親の「死体」と生きることを選ばないと生きていけないから。親の「死体」と生きる選択をしなくても生きていけるように自立すること。親の「死体」と生きる選択をしなくても生きていけるように親離れ子離れをすること。親離れ子離れができない親子を見て見ぬふりしないこと。2023/12/11