出版社内容情報
「時々わたしは、蝶こそが世界で最初の芸術家ではないかと思う」
人類と蝶との関係を丁寧にひもとき、なぜ私たちが蝶に魅了されるのか、そして蝶がその美しさとともに私たちに与えてくれたものとは何かを明らかにする。偉大な博物学者、蝶の保護をつづけるボランティア、大富豪の蒐集家、蝶研究に多大な貢献をしつつ忘れられた稀代の才媛……。おどろくべきエピソードとともにつづる、蝶と人類の魅惑の歴史。
内容説明
人類と蝶との関係を丁寧にひもとき、なぜ私たちが蝶に魅了されるのか、そして蝶がその美しさとともに私たちに与えてくれたものとは何かを明らかにする。偉大な博物学者、蝶の保護をつづけるボランティア、大富豪の蒐集家、蝶研究に多大な貢献をしつつ忘れられた稀代の才媛…。おどろくべきエピソードとともにつづる蝶と人類の魅惑の歴史。
目次
第1部 過去(ゲートウェイ・ドラッグ;ウサギの穴へ;ナンバーワンの蝶 ほか)
第2部 現在(アメリアの蝶;オオカバマダラのパラソル;ハネムーン・ホテル ほか)
第3部 未来(蝶の社会性;爆発するエクスタシー;バタフライ・ハイウェイ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅうこう
2
前回の「なぜ蝶は美しいのか」では一見華奢に見える蝶の機動力と、天敵を目くらましする程のトリックスターぶりを学んだ。本書では、平気でアメリカ大陸を縦断したり、果ては中腹とはいえK2までたどり着いてしまうそのタフネスについて知り、非常に唸った。調べていく毎に増えていく蝶の不思議に学者が魅入られるのも非常に共感できる。美しさも、機動力も、スタミナも兼ね備えている蝶は、やはり昆虫界最強なのではないだろうか?笑2022/02/04
Go Extreme
1
過去:ゲートウェイ・ドラッグ ウサギの穴へ ナンバーワンの蝶 目も眩むほどの輝き チャールズ・ダーウィンを救った蝶 現在:アメリアの蝶 オオカバマダラのパラソル ハネムーン・ホテル スカブランド レイダンス農場にて 神秘と驚異の感覚 未来:蝶の社会性 爆発するエクスタシー バタフライ・ハイウェイ メキシコ山中にて2021/06/29
一神 賢矢
0
蝶に魅惑された人々の物語。過去から現代に到る科学的な考察でありながらも、著者の文体は叙情的でもあり、素晴らしき良書。その実、訳者が素晴らしいのかもしれない。2021/11/27