出版社内容情報
忘れてはならない小さな歴史
小林多喜二の拷問死体を検分し、ゾルゲ事件で有罪判決を受けた町医者、安田徳太郎。京都大学を退き何度も検挙されながら、時代の一歩先を歩いていた行動の信念を支えたものは何だったのか。激動の日本で懸命に生きた人びとの貴重な証言。
内容説明
小林多喜二の拷問死体を検分し、ゾルゲ事件で有罪判決を受けた町医者、安田徳太郎。京都大学を退き何度も検挙されながら、時代の一歩先を歩いていた行動の信念を支えたものは何だったのか。激動の日本で懸命に生きた人びとの貴重な証言。
目次
第1部 安田家のルーツ―京都花やしきの文化人たち(河内屋と花やしき;廃娼運動と祖母;不安定な時代―大逆事件;父の日記―文学との訣別;父母の結婚)
第2部 戦争の時代 ゾルゲを助けた医者(社会主義の医者;弾圧の嵐;二・二六事件から開戦へ;ゾルゲ事件)
エピローグ 戦後の生活
著者等紹介
安田一郎[ヤスダイチロウ]
1926~2017。徳太郎の長男。元横浜市立大学文理学部教授。フロイト、ユングなどに関する著作、翻訳多数
安田宏[ヤスダヒロシ]
1960~。一郎の次男。聖マリアンナ医科大学教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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