出版社内容情報
ギグ・エコノミーとアントレプレナーシップの神話に隠された真実。
アルゴリズムとインターネット上のプラットフォームを用いて、新たな雇用形態を作り出した配車サービス会社のUber。本書では、アメリカとカナダで4年をかけて筆者が集めた25人へのインタビューを中心に、ドライバーの日々の働き方に光をあてる。アルゴリズムによって管理されるドライバーたちは「割増し時間帯」や「おすすめ」によって、巧みに操作される。中立的なことばで語られがちなテクノロジーを通じて、だんだんと働き方のルールを書き換えられているのだ。だれもが顔のわからない上司に管理される未来を考えるために必要な一冊。
内容説明
アルゴリズムで「最適化」されたプラットフォームで、スキマ時間に好きなだけ働くことを提案する「ギグエコノミー」の時代。アプリ設計上の小さなしかけから長期戦略まで、巨大テクノロジー企業が生んだ新しい働き方の光と影を、Uberの役員や125人のドライバーへのインタビューから暴き出す。
目次
序論 アプリを使って仕事をする―ニューエコノミーのシンボルとしてのUber
1 運転という魅力あふれる仕事―Uberはシェアリング・エコノミーの神話をどう利用するか
2 ドライバーになるモチベーション―Uberのシステムはフルタイム・ドライバーと趣味のドライバーの報酬をどのように変えているか
3 テクノロジーの売り込み―Uberはどのように大衆に起業家精神を生みだしているか
4 怪しい仲介者―Uberは料金をどのように操作しているか
5 背後に隠れて―Uberはどのようにアルゴリズムを利用してドライバーを管理するか
6 メジャーリーグでプレイする―Uberはどう試合を運ぶか
結論 Uberの新時代―テクノロジーの消費は働き方のルールをどのように書き換えたか
付録1 研究手法―私はUberをどのように調査したか
付録2 Uberを超えるライドヘイリング―双子の弟分Lyftとの出会い
著者等紹介
ローゼンブラット,アレックス[ローゼンブラット,アレックス] [Rosenblat,Alex]
テクノロジー・エスノグラファー。データ・アンド・ソサエティ研究所の研究者。マギル大学歴史学学士号、クイーンズ大学社会学修士号取得
飯嶋貴子[イイジマタカコ]
翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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