出版社内容情報
ここは、工部学部よりも、もっとすごい秘境――その名は「研究所」!
1965年4月1日、原子力のゲの字も知らないヒラノ青年は、なぜか原子力発電研究室に配属されてしまう。
そして、そこから彼のキャリアが始まった――
楽園の電力中央研究所、地獄のウィスコンシン大学、天国の国際応用システム研究所、煉獄の筑波大学……
ユニークな先輩たち、死に物狂いの論文との格闘。西へ東へ、電力の黄金時代から震災後の失墜まで、
時代と空間を駆けめぐるシリーズ最新作。
今野浩[コンノヒロシ]
著・文・その他
内容説明
1965年4月1日、原子力のゲの字も知らないヒラノ青年は、なぜか原子力発電研究室に配属されてしまう。そして、そこから彼のキャリアが始まった―。ユニークな先輩たち、死に物狂いの論文との格闘。西へ東へ、電力の黄金時代から震災後の失墜まで、時代と空間を駆けめぐる。
著者等紹介
今野浩[コンノヒロシ]
1940年生まれ。専門はORと金融工学。東京大学工学部卒業、スタンフォード大学OR学科博士課程修了。Ph.D.,工学博士。筑波大学助教授、東京工業大学教授、中央大学教授、日本OR学会会長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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toshi
10
ヒラノ氏が工学部教授になる前の研究所勤務の頃の話。 一研究員の話で、研究の内容には詳しく触れることなく研究所内または外部との駆け引きの話が中心で個人的にはつまらなかった。2018/09/04
月をみるもの
9
「電力の鬼」松永安左エ門がつくった「日本最初のシンクタンク」電力中央研究所。昨晩のニュースでも北海道のブラックアウトのシミュレーションをやっていた。東大数理の修士課程を終えたヒラノ青年は、この「電中研」から研究者人生の第一歩を踏み出す。「工学部ヒラノ教授」に始まる初期の著作は思い出(暴露?)話感が強かったが、「終活」中の最新刊はオペレーションズリサーチという学問分野にとどまらず、その最大の実応用だった「冷戦」という20世紀史をビビッドに描き出す。それにしても60年代初頭のランド研究所、マジ無敵である。 2018/09/10
Ted
0
'18年8月刊。△2021/06/20
古本虫がさまよう
0
電力中央研究所に就職。海外留学もやり博士号も取り、計画通り(?)筑波大学にトラバーユ。ところが……といった自叙伝風エッセイ本。 高校時代からの友人である野口悠紀雄(当時大蔵省勤務)に誘われて政府の懸賞論文に応募(中学以来の友人である齋藤精一郎氏も加わって)。内閣総理大臣賞を受賞。所内の研究テーマと重なり、今野氏は名前を出せず、他の二人はそれをきっかけにマスコミの寵児になっていったとか…。スタンフォード大学時代の留学生活やランドコーポレーションに関する記述など、研究機関を渡り歩いたりした日々が綴られている。2018/11/23
takao
0
電力中央研究所の話2018/08/11