出版社内容情報
今野浩[コンノヒロシ]
内容説明
どうしてだろう、大人になっても私はどうしても早弁をしてしまう―戦後まもない幼少期の記憶、父と囲んだ一杯のかけそば、腹いっぱい食べた学食、おどろきの留学生活、しあわせのつまった愛妻弁当、妻に作りつづけた介護食、そして独りになったいまの食卓…。人生の折々には忘れられない食事の風景がある。ひとりのエンジニアの人生から時代をみつめるシリーズ最新作。
目次
幼稚園児のひもじい生活
ハングリ小学生
衣食足りた中・高時代
弁当と学食
新入社員の食べ歩き
アメリカ式食生活
天国と地獄
大岡山食べ物事情
日本式ホーム・パーティー
会議で出る弁当
食べる人から作る人に
介護施設の食生活
独居寡夫の食生活
大下血後の食生活
わが友アルコール
著者等紹介
今野浩[コンノヒロシ]
1940年生まれ。専門はORと金融工学。東京大学工学部卒業、スタンフォード大学OR学科修了。Ph.D.,工学博士。筑波大学助教授、東京工業大学教授、中央大学教授、日本OR学会会長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
7
『工学部ヒラノ教授』シリーズは知っていたが、読むのは初めて。開学まもない筑波大学を称して「文化果つるところ」という表現に笑った。周囲に全くなにもないところに大学を作ったせいで、逃げ場がなく精神を病む学生が続出したという噂を聞いたことがあるが、実際にそういう場所だったのだろう。越中島の公務員住宅の事は知っている。小学校の友だちがそこに住んでいて何度か遊びに行った。いまあの一帯の変わり様などとても想像できなかった。食べることは生きること。一人前を普通に食していた妻が難病のため食が細くなっていくさまは物悲しい。2023/05/23
きあ
6
初めて手に取った作者さんでしたがとても面白かったです。タイトルから物語かと思いましたが、エッセイでした。著者の食遍歴が幼少時から現在まで描かれています。その時々の時代の食生活等も掛かれていました。他にも【工学部ヒラノ教授~】シリーズみたいなので読んでみたいです。2018/10/24
ぽけっとももんが
6
図書館の新着棚。著者は今野氏、ではヒラノ教授とはいかなる人物かと思ったら、「平」の教授でしたか。食糧難だったのだろう幼少期から寡夫となった今までの食生活についてのあれこれが、ユーモアを交えた文章で綴られる。強烈なご母堂や、大学卒業とともに結婚した愛妻、個性豊かな友人など登場人物も多彩。ヒラノ教授の他のものも読んでみなくちゃ。2017/01/29
Susumu Kobayashi
3
著者の生涯にわたる食生活について書かれた本。振幅の激しい波瀾万丈の食生活だったんだなあ。ボローニャ・ソーセージって、そんなに美味しいのかの興味を惹かれる。「デパ地下を探したが、みかけたことがない」(p. 80)と書かれているが、ネットで簡単に検索できた。やりたいことができる年齢は平均寿命より9年少ないという。先延ばししたらチャンスを逃すことが多いということだね。2018/05/05
takao
2
ふむ2023/02/01