内容説明
「安倍晋太郎を総理にしたいのです」ある日、かかってきた一本の電話が運命の歯車をまわす。そうしてはじまった極秘の一大プロジェクトは、さまざまな人間の思惑と人生を飲み込みながら、誰も予期しなかった結末へと向かっていく。日本の未来について、たくさんの人が想いを馳せていた時代の真実の記録。
目次
総理主席秘書官
明治百年記念懸賞論文
スピーチ・ライター
一流の論客たち
産業政策と国際関係
政権構想
スーパースター
NSK勉強会
外務省飯倉公館
ニュー・グロウス
前夜
ターニング・ポイント
一九八八年
風と共に去りぬ
著者等紹介
今野浩[コンノヒロシ]
1940年生まれ。専門はORと金融工学。東京大学工学部卒業、スタンフォード大学OR学科修了。Ph.D.工学博士。筑波大学助教授、東京工業大学教授、中央大学教授、日本OR学会会長を歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ご〜ちゃん
1
人のつながりや偶然、必然について、この本を読んで考えさせられた。期待する、期待されるって、とてもすごい力を生み出すと思った。2016/01/10
ダンボー1号
1
全く著者知らず、事前知識なしでタイトルと表紙だけで図書館から借りる。始めは実在の名前出てくる小説かと思った(笑)大間違いでした。安部晋太郎を総理にするプロジェクトにかかわる金融工学教授の982年からリクルート事件までの話し。自分からするとそんなに古くない時代です。精力的な活動にひきつけられますが エピローグに最も注目してしまいます。もっと踏み込んだ日本経済の反省・展望をこの人の視線で読んでみたいです。2014/09/29
SS
1
工学部の語り部。映画少年ぷりを、プロローグとエピローグをつなげるとか細かい演出で発揮。内容的にはアカデミアングラフィティー。2014/07/14
ゆうゆう
0
今野教授と友人トリオの青春の1ページ。ヒラノ教授シリーズを読んでくるとクロスオーバーする物語たちが浮かぶ。変化の大きい時代に、日本のビジョンを描いていた人達がいた。ヒラノ教授with友人トリオがいた。さらりと書かれているが、すごい先生だったと改めて感じた。そして、サラリーマン中間管理職の悲哀を理解しつくしているのではないかと感じている。金融工学を研究されてきたが、研究者を引退?された今だからこそ、人間工学、組織工学をもっと語ってください。2014/11/07
最終バック九番手
0
元大学教授の若かった頃の自慢話という自費出版によくある本になりそうなところをうまく回避しているのは文章力の高さとここ数年間に何冊も出版した経験値の大きさによるのかなと思った…第1刷発行:2014年3月28日…本体1800円2014/07/01