内容説明
挑戦者の前に3枚の扉がある。1枚の扉の向こうには車が、残りの2枚の扉の向こうにはヤギがいる。挑戦者は、車の隠れている扉を当てれば勝ち。挑戦者が扉を1枚選択した後、司会者のモンティ・ホールは、残りの扉のうちヤギがいる方の扉を開けてヤギを見せる。そして挑戦者に、最初に選んだ扉を、残った開けられていない方の扉に変更するかを尋ねる。さて、車を当てる確率を高くするには、挑戦者は扉を変更するべきだろうか?
目次
1 代々のモンティ
2 標準的モンティ
3 ベイズ的モンティ
4 漸進モンティ
5 様々なモンティ
6 認知的モンティ
7 哲学的モンティ
8 最後のモンティ
著者等紹介
ローゼンハウス,ジェイソン[ローゼンハウス,ジェイソン] [Rosenhouse,Jason]
ジェームズ・マディソン大学准教授。数学者
松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
翻訳家。名古屋学芸大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
T.Y.
5
3枚の扉の内当たりは1枚。あなたが1枚の扉を選んだ後、司会者はあなたが選ばなかった扉の内、外れの1枚を開ける(選択の余地がある場合はランダムに)。当たる格率を高くするためには扉を変えるべきか? TV番組から生まれた、専門家の間にも数多くの議論を呼んだ問題。この問題とその様々な変種を通して確率論の基本を伝えるのみならず、確率論という分野の直感に反した難しさをたっぷり扱い、最後には話は認知心理学や哲学にまで及ぶ。非常に面白い。2015/01/16
プラス3
5
確率や統計の一般書で必ず出てくる“モンティ・ホールの問題”(多くの数学者に赤っ恥をかかせたことでも有名な問題)を理解するためだけに書かれた一冊。くどいくらい丁寧だから読んで理解できないことはないだろう、それでも納得はできないかもしれないけれど・・・。途中からは結構応用的な話も入ってくるので注意。2013/12/27
EnJoeToh
3
漸進モンティの解説をはじめてみた。2014/01/06
若布酒まちゃひこ/びんた
2
標準形の後、第2、第3、さらに次々と現れる新たなモンティたち。2015/01/26
ケンチャン
2
モンティ・ホール問題についてだけ書かれた本。確率論の1問題がこれほどの内容で語られることに驚き。理屈ではわかっていても、感覚的に納得できないのは、自分が文型脳ということなのだろうか? 感覚に頼って、だまされないようにという教訓を伝える本。2014/12/19