紙の本が亡びるとき?

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紙の本が亡びるとき?

  • 前田 塁【著】
  • 価格 ¥2,090(本体¥1,900)
  • 青土社(2010/01発売)
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  • サイズ B6判/ページ数 286p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791765317
  • NDC分類 020.4
  • Cコード C0095

内容説明

「めくらない世代」がやってくる!もはや“紙の書籍が失われた二十年後”は、過剰な妄想の産物ではない。そのとき、“文学”あるいは“本”は、いかなる動揺を受けるのか?気鋭の文芸批評家が、ネットワーク社会で「不可避に生じる変化」と対峙する。

目次

1 「ライブラリプロジェクト」と「紙の本の終り」、あるいは長い長いまえがき
2 知の臨界時計―あらゆるものをデータ化しようとする欲望は私たちをどこに運ぶのか
3 「文芸作品の可能的な流通形態について」再考
4 「メロス・ゲート」を追え―近代小説と国語教科書のキケンな関係
5 「痴愚とスリルと誇り」の歓喜―江藤淳に見る「文芸時評」という制度
6 活版印刷への/からの旅―凸版印刷川口工場、印刷博物館、菊地信義事務所
7 探偵の物語21―平野啓一郎『決壊』『ドーン』をめぐって
8 二〇〇八年のビーン・ボール―ネットワーク下の文学で「日本語は亡びる」か?
9 九回裏、もしくは核の時計ノ前で―マゾヒズムの政治的利用と大江健三郎『さようなら、私の本よ!』のために
10 短いあとがき、あるいはこの本の終りに

著者等紹介

前田塁[マエダルイ]
リトル・マガジン「早稲田文学」から22年ぶりの芥川賞候補作(川上未映子「わたくし率イン歯ー、または世界」)を誕生させ、文芸誌初の全国版フリーペーパー「WB」や映像/音声CDおよびDVDの添付など、次々と型破りな発想を繰り出し、早稲田大学・日本大学ほかで教職を、またTBS系「王様のブランチ」でコメンテーターを務める市川真人の批評ユニット。文芸評論を軸に、コミック、野球や社会構造そのものまでを批評の対象とする(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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中玉ケビン砂糖

66
、ボロボロの古本だったが、恩師の著作だったのでワゴンから救出した、ここ十数年以内に、大勢の書物が電子データ化されることは確定的である、とはいえ、それが紙の本の滅亡という結果を意味するものではない、しかしそれは結局、懐古趣味的なオジサンが今日日レコードを聴いて「やっぱコレだよ」というのと同じ感覚で、好事家たちの書棚に死蔵されることになるだろう、昔は目的の本を図書館で必死に探したものを、今はインターネットで簡単に検索することができる、となると、未来ははるかに跳躍的な事態となる、2014/12/04

ころこ

28
メディウムとしての本を相対化することで、出版文化を見直そうとの意気込みでパロディが連発されています。しかし、既存の「文学」は維持されていることの自明性に疑問は持たない。まず亡びるのは紙の本ではなく「純文学」でしょう。ほとんど売れなかったため重版もかからず、古書でしか手に入らないが紙の本が出版されているために辛うじて読まれ得る本からの感想でした。あまりにも売れない電子メディアの文字情報は、10年経たずにただ消えていくだけで、本が出版された痕跡も留めないはずですから。2021/01/27

磁石

20
ついに暴き出された「メロスゲート」それは……、義務教育! 全く正反対な/無関係なジャンルやラベルに貼り変えることによって、著者が伝えたかったであろう意図や内容が曲解させられる、「何かある」と錯覚させることで矛盾を飲み込ませる。いつの間にか違和感はなくなり、ソレが正しいものだと常識に定着させる。「走れメロス」はマインドコントロールのために使われていた。太宰さんが生きていたらおそらく、超ビックリしていたことだろう2017/07/20

zumi

7
遅刻とグチと進撃の巨人の話を削除した市川先生の授業を、まさに書籍化したようなものです。システム・構造が変われば世界が変わる。その変化によるダメージをもろに受けるのが、出版あるいは文学という世界であろう。幾つもの層(レイヤー)に分割された認識の構造を利用して、何かが亡びる時、我々はそこから「何を持ち出せるのか」を問いながら、個々の作品論にも話が移っていく。確かに結論が尻切れである気がしなくもないが、これもある意味狙っていたのではないだろうか。佐々木俊尚『レイヤー化する世界』と併読すると得るもの多し。2014/01/13

hj

2
紙の本はほとんど関係ない。「鋭い指摘だなあ」と感心させられた後で必ず「おまえそれはいき過ぎだろう」というつっこみが待ってる本。特にメロス。2011/07/15

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