内容説明
月面着陸など科学の飛躍的進歩の20世紀に、数学はどのような役割を担ってきたのだろうか。膨大な新発見と証明とで、興奮のドラマの絶えなかった、この100年の数学界。純粋数字はもちろん、コンピュータ科学から、理論物理学、生物学そして経済活動などの応用数学まで、解決された30の難問を中心に、20世紀数学の美しい銀河系を展望する。
目次
1 数学基礎論(一九二〇年代―集合;一九四〇年代―構造 ほか)
2 純粋数学(解析学―ルベーグ測度(一九〇二年)
代数学―シュタイニッツの体の分類(一九一〇年) ほか)
3 応用数学(結晶学―ビーベルバッハの対称性群(一九一〇年)
テンソル解析―アインシュタインの一般相対性理論(一九一五年) ほか)
4 数学とコンピュータ(アルゴリズム論―チューリングの特徴づけ(一九三六年)
人工知能―シャノンのチェスゲームの解析(一九五〇年) ほか)
5 未解決問題(初等整数論―完全数の問題(前三〇〇年)
複素解析学―リーマン予想(一八五九年) ほか)
著者等紹介
オディフレッディ,ピエルジォルジョ[オディフレッディ,ピエルジォルジョ][Odifreddi,Piergiorgio]
1950年、イタリア生まれ。イタリア、アメリカ、ソ連にて数学を学ぶ。現在は、トリノ大学で数理論理学を講じる。長年アメリカ、コーネル大学の客員教授の任につく。新聞、ラジオ、テレビでの活動も多い。イタリア日刊紙「ラ・プブリカ」の常連寄稿者。著書も多数。1998年、イタリア数学協会よりガリレオ賞を受賞
寺嶋英志[テラシマヒデシ]
1941年、旧満州・奉天生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士課程修了。浜松大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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