内容説明
映画狂は、東京のスクリーンを離れ、映画の聖地パリへと飛び出した。まだ無名だった黒沢清・青山真治を連れ出し、欧米の観客を驚天動地に突き落とすべく、体を張っていくつもの上映会を仕掛けた―。映画への愛と感動と怒りとがほとばしる、白熱のドキュメント。
目次
1 シネフィルたちの首都 PARIS(ビルアーケム橋から、映画とパリの新しい力が生まれる;ひとりのシネフィルの弁明)
2 映画に連れられて Resorts(山形国際ドキュメンタリー映画祭’93;マルセイユ・ドキュメンタリー映画祭’99)
3 映画を連れ出して TOKYO/PARIS(世界の変容を見つめること―現代日本映画の三本のフィルム;映画の新たな風景に向けて―第二六回パリ・秋のフェスティヴァル ほか)
4 そして、「任意の空間」へ PARIS/TOKYO(二〇〇一年、東京への旅―『デーモンラヴァー』撮影日誌;砂の顔―『デーモンラヴァー』について)
著者等紹介
梅本洋一[ウメモトヨウイチ]
1953年、横浜生まれ。パリ第8大学芸術学科博士課程修了。横浜国立大学教授。91~01年まで「カイエ・デュ・シネマ・ジャポン」代表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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