映画の魔

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  • サイズ B6判/ページ数 380,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791761463
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0074

内容説明

『リング』で日本中を、そしてハリウッドをも恐怖のどん底にたたきこんだ脚本家が、長篇初監督作品『ソドムの市』をひっさげ、魔界の扉をおしひらく。

目次

映画の魔
抗議としての怪奇―馬徐維邦『夜半歌声』
「呪い」と「反復」について―『太平洋の亡霊』
限りなき犯罪の支配―マブゼ映画の可能性
キン・フー世界史
大和屋竺の世界認識
ベストテン―一九九五~二〇〇三/オールタイム
地下映画の世界へようこそ

著者等紹介

高橋洋[タカハシヒロシ]
1959年、千葉県生まれ。85年、早稲田大学第一文学部ロシア文学科卒業。在学中は早大シネマ研究会に所属、84年『夜は千の眼を持つ』などの8ミリ作品を発表。90年TV『離婚・恐婚・連婚』で脚本家デビュー。96年『女優霊』(中田秀夫)、98年『リング』(同)がジャパニーズ・ホラー・ブームに火をつけ、後者は2002年『ザ・リング』(ゴア・ヴァービンスキー)としてハリウッド映画化。04年『ソドムの市』で長篇監督デビュー
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

犬猫うさぎ

1
新しい映画作りとは、何か目新しいことをやってみせるのではなく、出来ることと出来ないことが当たり前のように分別されるシステムに対して、何故、こうであってはいけなかったのか?と問うことから出発するのだ。2021/05/26

De PalmaX

1
作家の自意識や自己愛、映画やジャンルの"外側"へ裂け目を作ることに腐心する映画製作者の奮闘っぷりが凄まじい、ある種の思想書のような一冊。一度読んで噛み砕けるものではなく、何度も読み返し思考をし続けるように要請されるようなヘビーさがある。更に文量が多いので疲れます…。しかし面白かった。2021/04/17

たこ

1
『映画の生体解剖』にも見られた著者の映画に対する造詣の深さに圧倒された。一部脚本家として関わった作品(リング・女優霊他)の裏話も読めて満足。ホラーやサスペンスなど映画に出てくる『怖さ』に対する独自の見解も読んでて面白かった。2016/06/09

_Stroszek

1
「狂気は論理であり、論理は構造が運動している、ということ」(大意, 99)、「宇宙から音が響いてきたらヤバイ」(『ディープ・インパクト』評, 137)、「虐待の果てに犠牲者は人形の相貌を獲得する」(252)、「『自主映画』とは、いわば言語秩序の外側にあるモノ」、「『シネマ』を愛するとは、ひっきょう『シネマ』を愛している自分を愛しているだけだという巧緻なカラクリを突き破るモノ」等、刺激的な言説に満ちている。映画美学校での講義メモは、創作者の立場から発せられたこの上なく精緻かつ明晰な作劇上の心得集である。2010/09/12

h

0
再々々読2010/08/19

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