興行師たちの映画史 - エクスプロイテーション・フィルム全史

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  • サイズ A5判/ページ数 330,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791760978
  • NDC分類 778.2
  • Cコード C0074

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

子音はC 母音はA

3
非常に痛快だった。観るのを憚られるような異形な映画たちが人々の欲望を満たし観客を搾取してきた様子をこれみよがしに面白く書いてある。嘘をつこうが異物を見せようが銭を取るための必然でそれが映画の原初の姿。魔術もセックスも政治も奇形も人種差別もどれも搾取の手段だった。2014/06/08

じろう

2
快(怪)著。映画は芸術でも産業でもない見世物なのだ。という本の帯のフレーズが内容を語っている。著者より年上の私にとっては性映画の歴史が自分の青春と重なる。デバインのピンクフラミンゴには言及されていなかったなあ。あのスナッフ映画「スナッフ」の監督のキワモノ映画に小野洋子が出ていたなんてこんな本でなければ載せられない情報だ。「スナッフ」は見ていないが大学生の時に友人と「あれ本物やで。」「違うで。」と話をした記憶がある。2017/11/10

人非人

1
やはり映画は、鑑賞したときに内容がよくわからなくても、その後の人生に影響を与え続けるものであるべき2015/04/29

コリエル

1
エクスプロイテーションとは何か? それは則ち、観客をエクスプロイト(搾取)する目的の映画に他ならない。映画秘宝の重鎮・柳下毅一郎が確かな筆致でエクスプロイテーション映画の歴史を語る。それは、見世物小屋から始まるショーの歴史でもある。大衆が見たくとも見に行けない、見ることを許されないものたちを撮影し、時に大胆で下世話な手法によって売り込んで行く映画興行師たちはそのまま映画の歴史である。映画の本質は見世物であり、観客への搾取にあるということを喝破しその足跡を辿ってみせる本書は映画史の一級資料となっている。2013/02/06

辰城

1
人々が、顔をしかめ、目をそむけ、忌避し、しかし興味を惹かれる見世物小屋的な欲求に焦点を当て語られる映画史は正しく人の欲求を察知し、それを提供する興行師たちの伝記集であり、伝奇集でもある…とか。とりあえず「食人族」が見たい。2009/08/14

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