内容説明
世界一スマートな企業の社員採用理念は、超高IQか、それとも型破りの発想と情熱なのか。並みいる秀才をうならせる、驚異の難問・奇問のパズルとクイズの数々。逸材発掘の秘術のベールを剥ぎ、難関突破の傾向と対策の全てを公開する。真の知性とは何かを根源から問い直す。
目次
1 解けない問題
2 知能検査とシリコンバレー
3 ビル・ゲイツとパズル文化
4 マイクロソフトの面接問題
5 手がかりがないのが手がかり
6 ウォール街とストレス面接
7 超難問面接試験
8 レドモンド式面接の切り抜け方
9 革新的企業はどう面接すべきか
解答編
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Willie the Wildcat
36
想像力と論理性。解のない問いに対する解への道筋。歴史も振り返り、如何に面接という限られた機会を活かすかを再考。知能ではなく創意工夫!同感。納得感を導き出す関係構築。具体的には、Q&Aによる前提の見直しや意外性など、ふっと時間を止める瞬間かもしれない。私の面接官としての傾向を振り返ると、経験に基づくWhat-ifが基本かなぁ。そこにBottomとしての人間性を見出す!さて、巻末の実問題で面白いのを1つだけ選ぶなら「M&M」。何故に手で溶けないか、ですね。(笑)2015/09/01
Kei
18
いかにもアメリカ的な入社試験。パズルやIQテストのような物が実際の仕事能力と比例しない場合も多くあることを歴史的経緯に沿って解説している。また、実際にこの類いの試験で出された問題を提供し、解法やパターン、すべき事等を書いている。以前にマッキンゼーの入社面接で聞かれるものを見たことがあるが、マイクロソフトの物の方がよりアメリカらしい。意外と簡単で解ける物があったので少し驚いた。まあまあ面白い。2016/08/24
ヨクト
16
就職活動に勤しむ学生や理論パズルマニア、該当業界の方なら知っているかもしれない。最近ではクイズ番組などでも取り上げられているので、上記以外の方も知っているかもしれないか。アメリカのマイクロソフト社をはじめ、クリエイティブを求める会社の面接で出題される問題をまとめたもの。ただ知識があればいいわけではなく、どういう思考で行えるか、柔軟な発想ができるかがポイント。ぼくはかなり苦手。問題以外にも、採用についての考察がなかなか興味深かった。2013/10/07
Koichiro Minematsu
12
前提を疑う、どの前提を、いつ疑うか。才能のある人はそのこつがわかっている。一流の企業はそんな人材が集まっている。集合の知。 2016/02/10
かも
11
★★★☆☆フェルミ推定などの面接で聞かれそうなパズル問題についての本。しかし、面接そのものについての深い考察もある。頭の体操みたいな問題を解説する本とは割り切れない内容。採用面接や社会人としての能力など、様々な学びがある。IQの成り立ち、面接時間と結果の関係、パズル問題の分類(富士山を動かすのと緑色を定義するは別物)やその対策など、豆知識も面白い。採用面接の正しい方法という結論はない(あれば誰も苦労しない)が、一読の価値はある。2021/03/18