内容説明
恋愛喜劇から実験映像まで。ハプスブルク王朝の威光の下、隆盛を極めたウィーンのオペラ、ワルツ、カフェ文化などは、オーストリア映画にどう反映したのか。F・ラング、B・ワイルダー、パープスト、F・ジンネマン、O・プレミンジャーら錚々たる巨匠を輩出した豊かな伝統を分析し、サイレントからニューシネマまで、オーストリア映画の全てを縦横に論じる渾身の力作。
目次
第1章 最初期から第一次世界大戦まで
第2章 一九一四年から一九二五年まで
第3章 一九二五年からトーキー導入まで
第4章 トーキーの時代
第5章 “併合”時代の映画
第6章 敗戦から一九五〇年まで
第7章 一九五〇年から六二年まで
第8章 最悪の時代―一九六二年から八〇年まで
第9章 “新しいオーストリア映画”の時代
終章 百年を概観して
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おはぎ
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オーストリア映画全史というからには、映画史にとって革命的だった60年代をもう少しちゃんと考察して欲しかった。ページの割き方がずさんすぎる。五月革命や作家主義が与えた影響は少なからずあったのではないか。それはオーストリアの映画史において語るに値しないことなのか。興行収入や俳優の人気が振るわなかったからといって暗黒時代と位置付けるスタンスが、カンヌ国際映画祭粉砕事件以前の制度的な映画そのものである。2011/07/07
hata2
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オーストリア映画が最初の80年とその後の20年で変わってしまっているとは...2009/12/03
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- 和書
- すごい本屋!