内容説明
飢餓問題を解消し地球にやさしいとされる遺伝子組換え食品。それは巨大企業の戦略商品にすぎないのでは―。誰もが気になる食の安全をめぐり、文化・政治経済・環境など様々な問題が交錯する遺伝子組換え食品の不安と誤解を、総合的に検証する。
目次
1 有機食品vs遺伝的改変食品
2 遺伝的改変食品の政治運動
3 食品に関する四つの見解
4 ヨーロッパと狂牛病
5 遺伝的改変食品は安全か
6 遺伝的改変作物、環境倫理、エコファシズム
7 どうして遺伝的強化食品が飢餓の終結を速めるか
8 遺伝的改変食品は環境を損なうか
9 よく考えた上での六つの結論
著者等紹介
ペンス,グレゴリー・E.[ペンス,グレゴリーE.][Pence,Gregory E.]
アラバマ大学医学部で15年以上にわたって生物倫理学を教授。世界の200余の大学で講義。最良教師賞受賞。著書多数
山口彦之[ヤマグチヒコユキ]
遺伝学者。東京大学名誉教授。庄内バイオ研究研修センター所長。農学博士
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