ページと力―手わざ、そしてデジタル・デザイン

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  • サイズ B6判/ページ数 367,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791760008
  • NDC分類 749
  • Cコード C1070

内容説明

デジタル時代を迎えたデザインは、「情報を公開する技術」としての性格を強め、そこに出現した文字は、言葉とのズレと不安にふるえている。グラフィック・デザイン界きっての論客が、デザインの基本と実践を詳細に分析、「ページネーション」「フォーマット」というキーワードを、文字とテクスト、文学・芸術と「作者」、さらには現代文化・社会そのものを見直すための概念へと鍛え上げる。

目次

1 文字
2 デジタル化されるデザイン
3 ページネーション
4 フォーマット
5 法とデザイン
6 テクストから書物へ
7 間メディア

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1 ~ 1件/全1件

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

DataLame

1
大変よかった。 この本は文字組みの参考書として一冊手元を置いておきたい。一番悩ましい部分がたくさんデザイン的には解決されているので。 あまりにも複雑で階層が深いタイプのものは、「紙の本」である必要ないとも思った。2022/01/20

doji

1
ブックデザイン、グラフィック、エディトリアルにとどまらず、デザインという行為とそれが意味するものについて著されたことばの中ではかなり精緻で正鵠を射るものばかりに感じられてて、思わずたくさんメモしてしまった。本書で語られている菊池信義のように、ブックデザイナーは内容とどう向き合いながらつくる行為に取り組むのか、そこの真摯さが問われているような気がして、鈴木さんもそういった意味で圧倒的な存在なのだと思う。2020/09/05

石臼

0
ただの「活字の印刷された紙面」と「ページ」の間にあるのは「人の手」「創意工夫」であることが知らしめられる。ノンブル(頁数の印字)すらも印刷技術の登場からしばしの時を待たなければならなかったことを知ると、今に生きて活字文化に触れる自分が、いかに先人の知恵による恩恵を享受しているか感じ入る。2015/10/30

あかふく

0
ページは、せめぎ合いの場としてある。96年にデジタル・デザインでページを作る際の基本ルール『ページネーション・マニュアル』を提起した著者による、デザインとは何かの解説・批評。ページを構成する単位としての「文字」から話を起こし、そのデザインの選択が含む様々な階層を示す。最も透明な文庫本ですらも、何が捨てられたかという点でいくつかのもののせめぎ合いを含む可能性がある。そしてそれがページ全体になる時明確になる選択性が「フレーム」という言葉で差される。フレームは排除も引き起こし得るが、一方で何が捨てられたかを2014/08/22

hobby no book

0
全体的に興味深く読めたけれど、マニュアル作るのがけっこう好きなので、組版ルールについていろいろと考えてみたり。2018/07/19

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