内容説明
当たりくじがよく出る売場は本当にあるのか。会話に数字を挾むと聡明に思われる?マーフィーの法則は真実か―。日常にひそむ数学の不思議も、理科的あたまと文学的あたま両方でバランス良く解釈すれば、俄然違って見える。数学嫌いを克服するための、血も涙もある方程式のすべて。
目次
1 物語と統計の間
2 主観的な視点と個人の外にある確率
3 略式の言説と論理との間
4 意味と情報
5 溝を埋める
著者等紹介
パウロス,ジョン・A.[Paulos,John Allen]
米国テンプル大学首席研究員。数学者。社会あるいは文化の中の〈数学〉のありように深い関心を抱き、マスメディアでの発言も旺盛。主なる著書に『数学オンチ諸君』『数学者が新聞を読むと』『数学するヒント』『数学とユーモア』(全て邦訳あり)
松浦俊輔[マツウラシュンスケ]
名古屋工業大学助教授。主なる訳書に、D・ゴールドスミス『宇宙の正体』、D・リンドリー『量子力学の奇妙なところが思ったほど奇妙でないわけ』、R・G・ニュートン『科学が正しい理由』(以上、青土社)ほか
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感想・レビュー
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complexmachine
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前半は確率と感覚の違いがメイン。心理経済学の類に近い。後半は数学全般に話が移る。アナロジーで「情報とは」「ユーモアとは」等を考察する。ユーモアのカタストロフィー理論適用の箇所や、エントロピーの低い情報(バラバラの情報)から人間はエントロピーの高い情報に変化させる(物語を作り上げる)という表現は新たな気付きだった。残念なのは訳が読みづらいこと。そもそも意味の通らないものもある。読了後、逆に読んだら何故か理解しやすかった。「ブラック・スワン」や「アニマルスピリット」の方がわかりやすい。松岡正剛の考察も面白い。2014/10/20
numainu
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評価A2001/07/01