内容説明
百年前の日本人は驚くほど、性に対しておおらかであった。その知られざる「性と習俗」の実態を、ドイツ民俗学の権威があますところなく描く、天下の奇書の待望の完訳。海外に流出した春画など稀少な図版二二〇余点を収録。
目次
序論
植物崇拝と性器崇拝
性器崇拝
動物崇拝
女性美
女性の地位
まじない
月経
日本の親族法
婚姻
売春
妊娠と分娩
子供
同性愛
自慰
夢
美術工芸
結論
著者等紹介
クラウス,フリートリッヒ・S.[Krauss,Friedrich S.]
1859年クロアチア生まれ。ウィーン大学で、言語学と民族学を修める。1890年代より南スラブ人の民間伝承の収集に力を注ぐ。1904年に雑誌「アントロポフィテイア」創刊。1909年『ロシアの民間伝承、ウクライナ農民の性生活』(共著)を刊行。1938年ウィーンで死去
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