ヒステリーの歴史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 363,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784791756377
  • NDC分類 493.74
  • Cコード C1011

出版社内容情報

医学の歴史の怪しくも不思議な側面を描き出す。ヒステリーという病気は確かにあった。古代ギリシアの時代から数十年前まで、それは一般に認められた病名だった。しかし現在では、それは臨床医学の世界から消えている。ヒステリーとは何だったのか、ヒステリーはなぜ消えたのかを追って行くと、医学のいい加減な部分(特に病因論において)、医学にはとらえきれない人間存在の不思議な部分が浮き彫りになってくる.....。(立花隆『ぼくが読んだ面白い本・ダメな本 そしてぼくの大量読書術・驚異の速読術』 266頁、より)

内容説明

子宮の移動、憑依現象、エーテル、動物磁気、脳の器質的な疾患と、変転極まりない「ヒステリー」をめぐる言説。ヒポクラテスからフロイトまでの、神学や形而上学から医学へと至る「ヒステリー」解釈の歴史と実践を検証し、人間存在の謎に迫る。

目次

1 ヒステリー、子宮―古代ギリシャ・ローマ時代
2 医者と神学者―ヒステリーの父、悪魔
3 動物精気と発散気
4 メスマー―源への回帰と未来の予想の間で
5 ロマン主義時代のヒステリー―メスマーからシャルコーへ
6 シャルコー―ヒステリーが科学の聖堂に入る(1870‐1893年)
7 「神経症」全体のなかでのヒステリーの位置
8 サルペトリエール学派とナンシー学派の論争(1886‐1900年)
9 ピエール・ジャネ―ヒステリーと科学的心理学(1880‐1910年)
10 世紀末のヒステリー(1900‐1914年)
11 ヒステリーと精神分析(1885‐1910年)
12 現代のヒステリー(1914‐1984年)

最近チェックした商品