内容説明
現場からの思考。20世紀を生きた建築家たち。欲望・消費・幻想・情報が交錯し、断片化するポスト・ポストモダンの都市に聳立する建築。そこから発信されるものは何か。磯崎新、安藤忠雄、伊東豊雄、妹島和世らの、先端的な建築空間に秘かに埋蔵された、20世紀末の様々な「夢」を発掘し、「未来の建築」を照射する特異な現代文明論。
目次
60年代の磯崎新―思考の戦略
幾何学的想像力と繊細な精神
ミニマリズムの建築―初期の方法
零への饒舌
不可能な都市に生きる夢
住宅から公共建築へ
せんだいメディアテーク覚え書
ひとつの建築が消えた日―Houses rise and fall…
どこかで見た、見たこともない町
文化サテライト―函館公立大学の計画案をめぐって〔ほか〕