内容説明
文化にとって免疫とは何か。免疫とは「自己」が「非自己」を排除して主体を維持するしくみである。今日の社会では、フレキシビリティが個人の重要な能力の一つに数えられているが、それは、免疫が生物学的な優劣と関連づけて捉えられるようになったためである。「免疫」はわれわれの意識や生活をどのように変容させるのか。気鋭の人類学者による挑発的な論攷。
目次
第1部 序文 問題と手法
第2部 歴史的な概観
第3部 免疫系のヴィジョン
第4部 健康な身体の構造
第5部 実修
第6部 ポスト・ダーウィニズム