内容説明
現象学は社会科学にとってどこまで有効か―。社会学を現象学によっ基礎づけ、現代社会学に道を拓いたA・シュッツの主著を厳密に分析、独自の社会行為論の展開をさぐる。本書によって初めてウェーバーへのスタンスを示した著者自身の、新境地を告げる渾身の論攻。
目次
第1章 シュッツ社会哲学の構案
第2章 シュッツ社会哲学の配備
第3章 シュッツとベルグソンの翳
第4章 シュッツの「他者理解」論
第5章 シュッツの「他者理解」論(続)
第6章 シュッツの「環視世界」論
第7章 シュッツの「共時世界」論
第8章 シュッツ理解社会学究攷