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内容説明
おぞましいと排除され、珍奇として見世物に供され、翻ってはまた、聖なる存在と崇められたフリークス。文学・美術はもとより、心理学や人文諸科学のさまざまな領域に影の主役の如く君臨するフリークス。そして、己れの内なる幻想と欲望の投影としてのフリークス。その顕現と隠蔽の構造を詳細に解きほぐし、20世紀文化の核心に肉薄する。
目次
小人たち―クノウムホトポウから親指トム将軍まで
小人たち―イメージの転換
巨人の夢
スーパーマンとスーパーウーマン―夢の陰の恐怖
美女と野獣―醜さのエロス
野生人と野生児
両性具有者たち
シャム双生児たち
神学から奇形学へ
フリークスと文学上の想像
フリークスの沈黙とサイド・ショウのメッセージ
フリーキング・アウト
突然変異体の神話と奇形のイメージ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kaizen@名古屋de朝活読書会
44
訳者あとがきで紹介している「この本はトッド・ブラウニングという偉大な監督とその真に驚嘆すべき映画「フリークス」に対する遅ればせながらのオマージュなのである」がこの本の姿勢だとわかる。「ブラウニングは16歳の時にサーカス団に入り」とあるのに対して、著者は図書に基づいて記述している。読者としてどこに視点をおくべきか問われている書籍。2016/08/20
タカラ~ム
3
昔、小人プロレスというのがあって、通常のプロレス興行の前座のようにして小人がリング上を縦横無尽にコミカルに動き回る見世物があった。本書は、過去から連綿と続くフリークスと呼ばれる身体異常者について、その存在がどのように扱われてきたかを研究したものである。ある意味で差別と解放の歴史が描かれていると思うの。本書の刊行が1978年ということで約40年の間にフリークスへの見方も変化していると思う。そういう意味で古びている感は否めない。2014/08/15
釈聴音
1
なかなか興味深いのだが、いかんせん誤訳が多すぎる…。同じページの中ですら固有名詞の表記がばらばらだとか、興を削ぐことはなはだしい。2012/12/29
丰
0
Y-202006/10/18