総特集・魔法少女まどか☆マギカ - 魔法少女に花束を

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総特集・魔法少女まどか☆マギカ - 魔法少女に花束を

  • 価格 ¥1,571(本体¥1,429)
  • 青土社(2011/10発売)
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  • サイズ A5判/ページ数 253p/高さ 23cm
  • 商品コード 9784791702299
  • NDC分類 778.77
  • Cコード C9490

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

マウリツィウス

14
【魔法少女と遺産】古典依拠とされる「ワルプルギスWALPULGIS」を中世魔女狩りの中核と込めた評論選。ゲーテ『ファウスト』構成言語=ウルガタ/ラテン語系譜を参照したドイツ語表記を改変する《主要マギカ言語》と称すべき(※苦笑)韻律主体の台詞を構想だと定義する。『マギカ』の実態は起源者としてのゲーテを悪夢理論、つまり魔術高価値を見出した幻想浮遊論に示す。現代思想発展系としてのアニメ分野の予見を先に求めた『エヴァ』を別形式で本作は模倣した。この趣旨と明利が記号/絵画/音楽/映像様式の四重奏の紡ぎ出す調和だと。2013/05/28

oz

10
初読。ほむらの望みはふたりでいること、まどかの願いはひとつになること。そういう話。 2011/10/29

またの名

9
周回遅れで視聴した人間にもエヴァ超えが取り沙汰されたのが理解できるヒット作の、ユリイカ渾身の特集号。かつてオタクとサブカルが対立項だった頃に煙たがられた「語りたがる」サブカル批評の悪癖を遺憾なく発揮し、背景画の構図に物語と呼応する螺旋構造を見出したり現代思想の文脈に引き込んだりと、一次情報よりメタな二次情報を満載して濃厚。ラカン理論からキャラがキャラとしての存在根拠を賭して体現した倫理までを論じる斎藤氏の考察ともなると、メタな評論根性が一周してむしろ素朴に見える。声優、脚本の対談など貴重な一次情報も収録。2016/01/21

ミヒャエル・安吾

8
ブームになった当初に買って、積読状態にあった本書を遂に読了。まどマギを愛し、まどマギに愛された者たちへの雑誌である。読んでて思った事は、全く関係ないけどプリヤの美遊とイリヤの関係って、ほむほむとまどかの関係に大体似てるよねって事かな。囚われた者と解放する者。叛逆でほむほむは「愛の権化」と化したけど、美遊も1期ラストでその兆候見せてたしね(美遊は『孵化』しなかったけど)。本書にもあるけどFateは虚淵絡んでるし、親和性が高いのかもしれない。あと、おいさん可愛い。2017/07/04

ブナ太郎

8
魔法少女まどかマギカのための評論集。まず冒頭にまどか役とほむら役の声優さんの対談があり、これが結構独特で面白かった。自分なりに解釈して、身を削りながら演じるのは大変だったろうなと思う。ほかにも中身の濃い評論が揃っており、このアニメが人々に与えた衝撃は相当大きかったのだろう。エロゲー的物語の法則が、アニメ界に上陸し、アニメの暗黙のお決まりやタブーをよく練られたプロットで巧妙にぶち壊すところが、この作品の魅力であり、面白さだと改めて感じた。2012/10/07

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