ユリイカ 〈第43巻第3号〉 - 詩と批評 特集:貴志祐介

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  • サイズ A5判/ページ数 245p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784791702206
  • NDC分類 905
  • Cコード C9490

出版社内容情報

『ユリイカ 2011年3月号』


■連載
  私の昭和史 戦後篇・続15 / 中村稔

■夢遊する読書*2
  肉体が感得するもの / 横尾忠則

■ 「即興」 の懐胎*15
  ナレーターズ(その2) / 佐々木敦

■耳目抄*298
  引き金 / 竹西寛子

■詩
  探索艇の孤児から激しい雨へ / 広瀬大志

■第2回倉橋由美子文芸賞発表(選評=陣野俊史)
  青木明子 「白い部屋」

特集*貴志祐介 『黒い家』 『硝子のハンマー』 『新世界より』 『悪の教典』 『ダークゾーン』・・・エンターテインメントの革新

【対談】
「引き返し不能地点」 から小説ははじまる / 貴志祐介×町田康

【恐怖と悪と小説の教授プロフェッサー】
秘められた情熱 / 田辺青蛙
『悪の教典』、ポスト金八先生の時代 / 海猫沢めろん

【創作の舞台裏】
『悪の教典』 NOTE 初期プロットより / 貴志祐介 [コメンタリー=海猫沢めろん]

【ジャンルを内破するエンターテインメント】
統合された新しさ 『悪の教典』 を戦争小説として読む / 陣野俊史
ジャンル理性批判 ホラー的ハイブリッド小説 『新世界より』 を中心に / 中沢忠之
情に棹させば騙される貴志祐介ミステリ / 杉江松恋

【インタビュー】
荒唐無稽とリアルさの交点 小説を読む愉しみ、書く歓び / 貴志祐介 [聞き手=杉江松恋]

【貴志祐介アナリシス】
親しげでいかがわしいものたち 『十三番目の人格ペルソナ ISOLA』 と世紀転換期の日本 / 千野帽子
『黒い家』 に困る / 東雅夫
存在論的なまどろみの中で 『天使の囀り』 を読む / 横田創
デスゲームはゲームたりうるか? 『クリムゾンの迷宮』 が予示していたもの / 米光一成
社会の体感不安の申し子 『青の炎』 の 「青さ」 のダークサイド / 円堂都司昭
『硝子のハンマー』 の両義性 本格とミステリのあいだ / 蔓葉信博
もうひとつの、No Man’s Land 『新世界より』 を読む / 小谷真理
これからの 「悪」 の話をしよう / 伊藤氏貴
過剰なる隠喩と解釈可能性の悪夢 『ダークゾーン』 の恐怖について / 藤田直哉

【資料】
貴志祐介全著作解題 / 小田牧央・酒井貞道・蔓葉信博・藤田直哉

■今月の作品
  草野理恵子 古﨑未央 / 選=小池昌代

■われ発見せり
  喋りすぎた朝 / 小野絵里華

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

♡kana*

12
そうそう!みんな、○○作家って言い切れない。新世界より の魅力が伝わるーー!2016/10/08

きら

4
貴志祐介×町田康対談、貴志祐介インタビュー、各作品評論、『悪の教典』初期プロット、全作品紹介、が掲載された貴志祐介特集号。 割かれてるページは約150ページと、中々の大ボリューム。やっぱり、対談と本人へのインタビューが興味深かった。映画『黒い家』伝説の迷シーン、あれアドリブだったのか・・・ 以前講演会で「デスノートおもしろい」って語ってたのは直に聞いてたけど、今でも『バクマン。』読んでたりするのは、さすがいろんな方面へのアンテナを張り巡らせてる貴志祐介。評論も充実してたのでファンならとりあえず買い。2011/03/13

Mana

3
小谷真理さんの「新世界より」の批評が面白かった。あと、特集とは関係がないが、巻末の「倉橋由美子文芸賞大賞受賞作 白い部屋(青木明子)」が良かった。ごく普通の家庭なんだけど、何かありそうな不気味さが巻の雰囲気とあっている。2014/12/31

mikinoco

3
もう一回読み直そう。貴志ファンなのに悪の教典読んでないから。。。2012/03/26

ヨクト

1
貴志祐介ファン必見の本。作品ごとの考察、プロットの仕方、インタビュー、貴志さんが影響を受けた本など、丸々貴志祐介特集の本でした。

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