内容説明
絵画からサイバースペースまで視覚社会発展の歴史的経緯を追い、「見る」ことの意味の変遷を探る。反デカルト的人間の誕生を扱ったヴィジュアル・スタディーズの緒たる一冊。
目次
第1章 視覚と画像的回転―絵画から視覚へ
第2章 近代を開いた眼―視覚社会の濫觴
第3章 可視性の幾何学―視覚理論による近代の展開
第4章 パノラマ・ビューの自然と科学
第5章 円環の世界とヴァーチャル・パノラマ
第6章 テクノロジーのイドラ「ヴァーチャル」―胡蝶から雀蜂へ
第7章 鏡の国とサイバースペース―ヴァーチャルな視覚の直接性
第8章 ヴァーチャルな世界の視覚と自己―デカルトの墜落
第9章 「ポストヒューマン」のデジタルな視覚
終章 飼育された眼と現実
著者等紹介
北沢裕[キタザワユタカ]
1950年長野県生まれ。1985年早稲田大学大学院文学研究科社会学専攻博士課程修了。早稲田大学教育・総合科学学術院教授。専攻は現代社会論、視覚社会学、ヴィジュアル・スタディーズ
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。