内容説明
いまの日本で、高齢者と障害者はどのような状況におかれているのか。最新のフィールドワークをふまえ、家族を超えて親密な領域がつくりだされるプロセスをていねいにたどる。
目次
第1部 「親密圏」の創造としてのケア(老いと障害の政治的ポジション;部落解放運動における「まちづくり」とヘルパー;「まちづくり」のなかで障害と老いを生きる;精神障害者のグループホームから)
第2部 「呆けゆく」体験をめぐって(「呆け」たら私はどうなるのか?何を思うのか?;「呆け」について私はもの語れるのか?―“本人の「呆けゆく」体験の語り”が生成される“場”;「呆けゆく」体験を“語り、明かすこと”と“語らず、隠すこと”;「呆けゆく」体験を“語らず、隠すこと”と“語り、明かすこと”のはざまで―本人が「呆けゆく」体験を語り明かすことは、私たちに何をもたらすのか?)
著者等紹介
山田富秋[ヤマダトミアキ]
1955年北海道生まれ。京都精華大学人文学部教員、文学博士。社会学、エスノメソドロジー、差別問題、ケア問題の社会学専攻
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