内容説明
人々は、社会的コミュニケーションによって結びつくだけでなく、同時に分離してもいる。そのダイナミクスをメディア論的に解明したユニークな論考集。
目次
第1章 市場経済の発展と危機―メディアとしての貨幣
第2章 パーソナル・メディア、マス・メディア、電子メディア
第3章 真理・規範・権力・影響力
第4章 強制的権力と生成的権力
第5章 原初的コミュニケーションによる自己組織化
著者等紹介
正村俊之[マサムラトシユキ]
1953年東京生まれ。1983年東京大学大学院社会学研究科博士課程修了。現在、東北大学大学院文学研究科教授
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感想・レビュー
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tolucky1962
11
広い意味でコミュニケーションを捉えている。コミュニケーションは情報を伝達することで送受を結合というのが普通だが、これにより分離させるものとしても見ている。人は生まれながらに身体は分離しているが、意識としては結合したところから始まり、コミュニケーションで分離していく。その後結合と分離を繰り返す。 また、貨幣・権力・愛もメディアとしてとしている。また、『真理・規範』や『権力・影響力』もメディアも人々を結合させたり、分離させたりするという。 十分理解して読み切るのは難しい。 2017/04/12
じょに
0
4章ナイス。2009/06/27