著者等紹介
最上一平[モガミイッペイ]
山形県生まれ。『ぬくい山のきつね』(新日本出版社)で新美南吉児童文学賞、『じぶんの木』(岩崎書店)でひろすけ童話賞受賞。『たぬきの花よめ道中』(岩崎書店)で第24回日本絵本賞受賞
加藤休ミ[カトウヤスミ]
北海道生まれ。クレヨン画家、絵本作家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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はる
68
温かな気持ちになります。大みそかの明け方、ドアをたたく音におじいさんが出てみると、雪まみれの女性が立っていました……。大雪で動けなくなった自動車に取り残された、たくさんの人たちを助けるため、村の人たちが総出で行動を起こします。トイレを貸したり、おにぎりや芋煮汁を作ってあげたり…誰に言われるでもなく、自然と行動する村の人たちが格好いい。加藤休ミさんの絵も魅力的です。2023/11/03
とよぽん
66
このような出来事が福井県であったなぁ、と思い出した。急な大雪で国道が何十時間も渋滞(立往生)した。沿道に住む人々が、車中の人にトイレや食事の援助をしたという。凍える寒さの中で、心が温かくなる忘れがたい出来事だったことだろう。コロナ禍のご時世ではあるが、ここぞという時に利他の心を発揮できる人でありたい。冬に向かうこれからが、読み聞かせにぴったりのタイミングだと思う。2020/11/14
yomineko@猫と共に生きる
61
図書館の返却棚にありました。「困った時はお互い様」と雪で渋滞の続く道路で助け合う人達。石川県能登地震に思いを馳せながら読んだ。今、雪が降っているだろうか。どうされておられるだろうか。支援物資が集まっている様ですが、寒さを凌げる段ボールハウスも登場しています😊2024/01/06
ぶんこ
56
大雪で大渋滞になった大晦日。トイレを借りに来た女性から、国道が渋滞で大変なことになっているのを知ったおじいさん。「トイレあります」の看板を作り、訪ねてくる人たちをもてなします。町の他の人たちも大渋滞に気がつき、皆がおにぎりを作ったり、温かい食事でもてなします。そういえばニュースで観ました。車に乗っていた人にとっては嬉しかったでしょう。素敵な絵本でした。2023/11/14
ちえ
51
加藤休みの絵、ということで借りてきたのですが、お話もとても良い。と思ったら「たぬきの花嫁道中」の作家だったのですね。大雪の大晦日、気がつくと家の前は車が大渋滞。おじいちゃんの「こりゃあ、なんぎしてるべえ」という言葉、「トイレあります」の看板。町の人達の炊き出しのでおにぎりや芋汁。困ったときの助け合い。読み終わって心がホカホカになる絵本です。2019/12/24