内容説明
かにがとこやをはじめました。でも、おきゃくさんがだれもきません。そこで、おきゃくさんをさがして、うみっぱたにやっていきました。ひるねをしているたこさんに、「もしもし、ごようはありませんか」。
著者等紹介
新美南吉[ニイミナンキチ]
1913年愛知県生まれ。中学時代より文学に興味を持ち、童話や詩などを書き続ける。『赤い鳥』などに作品を発表し、1943年、29歳7か月の若さで世を去る
山口マオ[ヤマグチマオ]
1958年千葉県生まれ。イラストレーター。版画家。東京造形大学絵画科卒業。千倉にある海猫堂をプロデュース(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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chiaki
35
寝る前の読み聞かせ。なるほど!だからカニははさみを持ってるんだ!!と、姉妹たち納得。「つるんこ」、たこのあたまの様子を表す言葉に、これ以上の表現はないです!みんなで大笑いでした。小さなカニがたぬき相手に、泡を吹きながら仕事する様子に胸がきゅうんとなりました。山口マオさんの挿し絵もおはなしにぴったり素敵。2020/03/08
♪みどりpiyopiyo♪
35
かにが とこやを はじめました。「もしもし、ごようは ありませんか?」■昭和初期の児童文学者で『ごんぎつね』『てぶくろをかいに』などで知られる新美南吉の童話です。初出、初刊は、南吉の死後刊行された『きつねのおつかい』1948(昭和23)年。■何か商売をしようと考えた蟹が自分のハサミを生かして床屋をやろうと思いつくお話が、昔話風の展開で ほのぼのと?描かれています。■絵は、『わにわに』シリーズや、川上弘美『椰子・椰子』の絵の山口マオさん。昔話風でコミカルな版画が楽しいです♪ (1948年、2012年)(→続2017/08/07
円舞曲
26
可愛いお話。ほんわかしました。2016/08/30
shiho♪
22
4年読み聞かせに選書。国語で新美南吉『ごんぎつね』を習ったけど、その時はあまり新美南吉の本を借りてくれなかったので…💦 かにはなぜハサミを持っているか。南吉の発想力が素敵です。 山口マオさんの絵も絵本いっぱいにどーんと見やすく、子どもたちもしっかり聞いてくれて嬉しかった、と読んでくださった先生からの感想をいただきました。2022/03/07
ユーカ
20
新美南吉がこんなに可愛い童話を書いていたなんて! 絵は「わにわにシリーズ」の山口マオさん。すごく雰囲気のある版画です。2015/02/20