出版社内容情報
主人公AJは、お金のことや書類のことなどの処理が出来ない両親と暮らしている11歳の走ることが得意な男の子。常に家族を支えてくれていたおじいちゃんが突然亡くなり、生活が一変する。もし学校に知られて、3人では暮らせないと判断されてしまったら……。
内容説明
ぼくがほかの11歳の男子とちがうのは、走るのが速いってことはべつにして、両親に学習障害があるという点だ。でもそれはたいしたことじゃない。ほんとうに。べつにぼくが両親の面倒を見ているわけじゃない。たがいに助け合って暮らしているだけだから。おじいちゃんはやっぱりわが家の中心だったんだって、つくづく思う。それまでおじいちゃんが占めていた空間に大きな穴がぽっかりあいたようだった。それでぼくは決意した。その穴をぼくが埋めて、おじいちゃんのように、どんな問題が起きても自分で解決しようって。
著者等紹介
デュラント,S.E.[デュラント,S.E.] [Durrant,S.E.]
イギリスの児童文学作家。子ども時代をスコットランドですごし、12歳のときにイングランド中部の州レスターシャーに移る。美術(絵画)を学んだのちに世界を旅してまわり、最終的に南ロンドンに落ち着く。市場で露店を出したり、ヴェニスで絵を売ったり、子どもに美術を教えたりと、様々な仕事を経験。ロンドン大学では長年にわたって研究の提案書づくりに尽力した。現在、夫とふたりの子どもとブライトンに住む
杉田七重[スギタナナエ]
東京生まれ。東京学芸大学教育学部卒業。小学校での教師経験ののち、翻訳家として、児童書、YA文学、一般書などフィクションを中心に幅広く活動(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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