内容説明
海のある街に住みながら、太陽に輝く海で泳ぐことも、その海を眺めることさえも許されない薫。彼女は生きている実感を歌と恋に求めた…。そして今、街中から人々の心から彼女の歌声が溢れ出す。彼女が懸命に生きていたことを決して僕は忘れない。太陽にあたれない彼女の感動のライブ・ストーリー。
著者等紹介
天川彩[テンカワアヤ]
北海道北見市生まれ。ラジオ連続ドラマ「ホットライン」で脚本家デビュー。作詞家やコラムニストとして活躍する傍ら、監督・脚本など幅広く手がけ、また童話詩人としても独自のジャンルを創り出す。総合企画会社オフィスTEN代表
坂東賢治[バンドウケンジ]
1965年、大阪府生まれ。脚本家。映画・テレビなどで数々の作品を手がけ人気を博す(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
タルシル📖ヨムノスキー
18
雨音薫はXP(色素性乾皮症)という病気のために、日中外に出ることができない。そんな彼女を支えてくれたのが両親と、親友の美咲。そして父からプレゼントされたギブソンのギター。彼女は毎晩、このギターを抱えてストリートライブを行う。そんな時に現れる運命の王子様は…。とにかく暖かい、ピュアな物語。久しぶりの純愛ストーリーで、心が洗われました。とてもステキな物語だったけど、一箇所だけ気になったところが…。細かいことなんだけど、「壁際に目をやると、無数の写真がいっぱい貼られている」というフレーズだけはちょっと…。2019/09/23
mmts(マミタス)
14
映画、ドラマは見たことがありません。個人的には読み応えは感じませんでした。私は高校生じゃないし、子供が居るわけじゃないし、あまり登場人物には感情移入は出来ませんでした。映画、ドラマを知らないために評価は出来ませんが。病気のことを何だかんだ言えることは出来ませんが、この小説を発売した当初ならば、きっと高校生である薫とか美咲には共感したかもしれませんが。多分、読書好きには物足りないかと。一応、映画やドラマを確認したくなりました。イメージ的には映画の役者さんが合うように思いました。2015/03/24
つねちゃん
6
映画の「タイヨウのうた」とは、だいぶストーリーが違ったけど、私の中で薫=YUIで孝治くん=塚本高史でした!読んでると、湘南の海の音や匂い、朝の海の静けさなんかが伝わってくる、ステキな本でした。短い人生で、こんなにも人に愛されて、人を幸せにできた薫ちゃんはすごい!2013/06/17
みかん
4
原作は、映画とはちょっと違った。でも、やっぱり感動。生きたくても生きられない人がいる。そう思ったら、わたしは生きなきゃいけないって思った。映画の小説も読もう。2012/10/26
Kenichi Sakamoto
3
主人公の純真な感じが清々しくて良かった。忘れてしまっていた青春時代!?が思い出されて、ちょっと仕事を忘れられたかな。高校の部室とかのぞいてみたいなぁ。汗と砂ぼこりの匂いが懐かしい。2015/05/21