ヴィレッジブックス
弱気な死人

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  • サイズ 文庫判/ページ数 356p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784789726047
  • NDC分類 933
  • Cコード C0197

内容説明

とにかく金がない!―贅沢を望んでいるわけでも、湯水のごとく金を使ったわけでもないのに、とうとうバリーはにっちもさっちもいかなくなってしまった。困り果てた末に思い出したのは保険金のこと。調べてみると、解約金はおりないけれど、事故死すれば倍額支払われるという。こうなったら死ぬしかない、とバリーは妻ローラとその兄の助けを借りて、ローラの生まれ故郷、南米のとある小国でみずからの死を演出することに。最初はとんとん拍子に悪巧みが進むかに見えたのだが、予想外の出来事が次々起きて、計画は次第にほころびはじめ…。

著者等紹介

ウェストレイク,ドナルド・E.[ウェストレイク,ドナルドE.][Westlake,Donald E.]
1933年ニューヨーク生まれ。ニューヨーク州立大学で学んだあと、アメリカ空軍、出版社、雑誌社勤務などを経て、作家となる。以後本名ウェストレイク名義では泥棒ドートマンダー・シリーズ(早川書房)をはじめ、『斧』『鉤』(以上文芸春秋)などを、リチャード・スターク名義では映画「ペイバック」の原作にもなった『悪党パーカー/人狩り』(早川書房)を含む悪党パーカー・シリーズを、タッカー・コウ名義では探偵ミッチ・ドビン・シリーズなど、たくさんの傑作を発表してきた。1993年にはアメリカ探偵作家クラブより功労賞を受賞し、ミステリー界最大の巨匠として名を馳せている。また『グリフターズ/詐欺師たち』の脚本でアカデミー脚色賞にノミネートされたこともあり、映画界での活躍も注目されている

越前敏弥[エチゼントシヤ]
1961年生まれ。東京大学文学部卒
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ワッピー

34
ドナルド・E・ウェストレイク誕生日読書会’22 参加本。ちょっと詰めの甘い主人公が経済的窮地を脱するために愛する妻と一緒に仕組んだ生命保険金の詐取。夫として死に、妻の弟として出直すことにして、ベネズエラの田舎町で妻の一族の助けを借りて簡単に終わるはずだったのに、地元の警部、保険調査員、そして分配金に目がくらんだ一族のはみ出し者が追いかけてくる!どうせ悪事をやるからにはきちんとやれよ!と思うワッピーはこの手のドタバタにイラつきがちですが、そこはウェストレイク、人任せで無策、状況に流されっぱなしで計画性 →2022/07/09

聖月

2
〇本書『弱気な死人』の一番最初に出てくる登場人物の紹介に驚いた評者。“バリー・リー:ゲレラで死ぬ男”・・・ゲレラが店の名前か地名かは知らないが、いきなり、死ぬ男がトップである。そしてこいつが主人公なのである。2005/12/17

じょじょ

1
合わない。2018/12/18

秋樹

1
借金に行き詰ったバリーは、保険金詐欺を画策する。画策するといっても、計画は概ね他人任せだし、予見できそうなトラブルにあっさり巻き込まれていくし、主人公の詰めの甘さにこっちがやきもきさせられる本。本当に行き当たりばったりなので、先の読めなさにハラハラするか、進まない話にイライラするかに、この本を楽しめるかどうかが係ってます。おれは、著者お得意の軽いユーモラスな会話劇を楽しみつつ、気楽に読みました。あと、名前がコロコロ変わる主人公に、数多のPNを使い分けるウェストレイク本人を見た気がしました。2013/06/30

kikizo

0
ウェストレイク得意のユーモアたっぷりの犯罪(未遂⁉)小説。様々な名前と人間関係に戸惑ってしまったが最後は、おいおい、、、(笑)。これも彼の持ち味ですね。肩の凝らないお話でした。2015/10/14

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