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シービスケット―あるアメリカ競走馬の伝説

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  • サイズ 文庫判/ページ数 566p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784789724562
  • NDC分類 788.5
  • Cコード C0197

内容説明

世界恐慌に苦しむ1938年、マスコミをもっともにぎわせたのはルーズヴェルト大統領でも、ヒトラーでも、ムッソリーニでもなかった。ルー・ゲーリッグでもクラーク・ゲイブルでもない。その年、新聞がもっとも大きく紙面を割いたのは、脚の曲がった小さな競走馬だった。馬主は自転車修理工から身を起こした西部の自動車王、チャールズ・ハワード。謎めいた野生馬馴らしの過去を持つ寡黙な調教師、トム・スミス。片目が不自由な赤毛の騎手、レッド・ポラード。馬の名は、シービスケット。これは、悲運の名馬と男たちの奇跡の物語である。

目次

馬の時代は終わった
孤高の男
性悪で強情でイラついた馬
クーガーとアイスマン
片足にブーツ、片足に名札
光と影
おのれの馬を知れ
十五完歩の空白
引力
ウォーアドミラル
ポラードなくしてシービスケットなし
運さえあれば
攻勢
ワイズ・ウィ・ボーイズ
運命の愚弄
自分の馬のことはわかっている
こんなめちゃくちゃなレースは見たことがない
駆け引き
東西戦争
脚が四本とも折れているんだ
長く辛い坂道
二人で四本のまともな脚
最後のサンタアニタ

著者等紹介

ヒレンブランド,ローラ[ヒレンブランド,ローラ][Hillenbrand,Laura]
ヴァージニア州フェアファクス生まれ。1988年より競馬ジャーナリストEQUUS magazine、American Heritage、The Blood‐Horse、Turf and Sport Digestなどで活躍。98年には、シービスケットについての記事で競馬会の名誉ある賞エクリプス賞受賞。ワシントンDC在住

奥田祐士[オクダユウジ]
翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

柴井 忠達

4
時は世界恐慌。そんな中、国民たちから熱視線を浴びる存在のシービスケット。オグリキャップなんかとも似ているけれども、本作は馬のドラマだけでなく、栄光を得ているはずではあるがとても泥臭く、そして身も心も削って闘うスタッフたちもフィーチャーされているところが違うところ。 DVDも観たいところです。2016/04/03

貧家ピー

2
世界恐慌に苦しむ1938年~1940年、人気を博していたのはシービスケット、伝説の名馬だった。 凄い速い馬が居たもんだ。 馬主・調教師・ジョッキーの3人のキャラクターも、まるで小説で書いたように3人3様でハマり過ぎている。 競馬シーンの迫力満点、人間ドラマも面白く、翻訳も良いので最高の読み物だった。2005/02/22

Heisenberg

2
正直に言って中盤は退屈である。対抗馬ウォーアドミラルの馬主リドルがシービスケットとの対決に難色を示し、やっとの事で対決にこぎつけたと思ったらトラブルでおじゃんになる、というパターンの繰り返しを何度も読むことになる。しかし裸一貫から一代で財を成した傑物ハワード、世に顧みられることのなかった調教師スミス、騎手としての生き方しか知らない落ちぶれたジョッキーポラードが、不世出の名馬シービスケットを中心に躍動し、苦闘し、そしてとうとう勝利するさまは、その退屈さを耐えたご褒美としては過分に過ぎるほど爽快だ。2014/02/17

Ryosuke

2
2009/04/28

イガラシ

1
人馬共に苦難の道を歩んできたんだなと思った。騎手という仕事が当時は命がけだったのかな。これだけ人々が熱狂したのは、時代背景もあったのだろう。不安定な時代の中で、人々は何かに熱狂することで何かを忘れようとしていたのかもしれない。シービスケット自身はそんなこと関係なく、レース中でも楽しんでいたようだ。それだけの余裕があったのだろう。2014/02/28

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