- ホーム
- > 和書
- > 文庫
- > 海外文学
- > villagebooks
内容説明
アメリカでも屈指の金持ちが通う芸術大学では、学生たちは毎晩パーティに明け暮れていた。望む物はすべて手に入るが、何を欲しているのかはわからない。暇つぶしのためにセックスをし、虚無感をごまかすためにドラッグを吸う日々。ショーンはある日、郵便箱で一通のラブレターを受け取る。私はあなたが欲しいだけ―。その手紙を書いたのがローレンだと思った時から、ショーンは恋に落ちてゆく。そしてショーンに恋している同性愛者のポールを巻き込み、物語は意外な方向へ進んでいく。セックスはしているけど、「愛」が何かはわからない。若者の絶望的なまでの虚無感を描いた青春小説。
著者等紹介
エリス,ブレット・イーストン[エリス,ブレットイーストン][Ellis,Bret Easton]
1965年、ロサンゼルス生まれ。1985年、東部ヴァーモント州ベニントン・カレッジ在籍中に『レス・ザン・ゼロ』を発表し、全米に衝撃を与える。ニューヨーク在住
中江昌彦[ナカエマサヒコ]
1947年生まれ。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
harass
54
おそらく初読み作家。デビュー作「レス・ザン・ゼロ」の作家の第二作目。80年代東部の芸術系大学生の群像劇。三人を中心に、それぞれの視点からの語りが繰り返されるが、主観に満ちた語りのため、同じイベントでも食い違いがあり、エゴやナルシシズムが浮き彫りに。毎日のように酒と麻薬と乱交が繰り広げられ、金と容姿と育ちの良さがあっても/あるがゆえに空虚極まりない。当時のミュージシャン名や商品名が大量にでてくるが注が皆無。注意深く読まないと著者の意図に気がつきにくい。映画化され凝った映画手法を駆使したらしいが興行的に失敗。2017/06/09
Satoshi
6
ストーリーがない。金持ちのお嬢ちゃん、お坊ちゃん達の群像劇。日本がバブルで浮かれている時にアメリカの金持ちもパーティーに明け暮れていた。彼らはヤクやってセックスしまくる。各々の視線で語られるのだが、彼らは語りに意味はなく、青春ものなのに誰も成長しない。本作は80年代版のオンザロードであり、時代の空気が詰まっているのだろうなと思う。2019/08/09
Lucie
1
P.116〜のヒッピー娘面白い。食事の時は常に自分の箸を持って、何でもビューティーフルって言う。本のタイトル言えば「辛そうなタイトルね」。つまらなそう、じゃなく辛そうって何よ?ショーンの「〜よ」って度々のオネエぽい語尾は地味に好き。ポールの旅行シーンもお気に入り。特に行きのバスとタクシーの所は。パトリックが出て来てくれたのは『アメリカン・サイコ』好きにはたまらない。また読み返すんだろうな〜。 2019/07/26
勉誠出版営業部
1
同僚からもらった、ブレット・イーストン・エリスの『ルールズ・オブ・アトラクション』。アメリカの大学町で暮らす大学生たちの一人語りでストーリーが進んでいく。内容はアルコールとセックスが中心。あまりに虚無的で、内容はないに等しい。でも、アラブ・ストラップの歌詞のように、何故か惹かれるものがある。2014/01/17
Y.T
0
☆★2017/05/22