アバラット

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  • サイズ A5判/ページ数 477p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784789719735
  • NDC分類 K933
  • Cコード C0097

内容説明

アバラット―母なる大洋イザベラ海とそこに浮かぶ25の島々の世界。亡霊たちのひそめきが響きわたる廃墟、陽光に満ちた楽園、9年にいちど卵から人間の子を孵えす鳥の棲む島、海賊たちの根城、歓楽の不夜城、そして、残忍な王が支配する真夜中の島、謎に満ちた25時の島…。異形のものどもがうごめき、昼と夜がせめぎあう。アバラットでは、すべてのことが起こりうる。どこか、まだあなたが知らないところに、“時”が“場所”となる世界がある。未知なる旅の扉は、いま、ここに開かれた―アバラットへようこそ。

著者等紹介

バーカー,クライヴ[バーカー,クライヴ][Barker,Clive]
イギリス生まれ。『血の本』シリーズでホラーの分野に旋風を巻き起こし、稀代のストーリーテラーとして多くの読者を魅了し続けている。アーティスト、映画プロデューサー・監督、ゲーム作家としても活躍。ここ4年は絵画制作に集中し、『アバラット』4部作を飾る膨大な数の油彩作品を描いている。現在はパートナーで写真家のデイヴィッド・アームストロングと、娘のニコルとともにカリフォルニアに暮らす

池央耿[イケヒロアキ]
1940年生まれ。国際基督教大学教養学部卒業。英米文学翻訳家
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ケイ

132
なんと、四部作の第一部だった。まだまだ先は続く。この世界をクライブ・パーカーは、観たことがあるのだろうな。何度も頭の中で、夢の中で。絵にしてしまえるぐらいはっきりしたイメージがあるものを文章にしたのだろう。読んでいて頭に浮かぶ場面は、本を閉じても鮮やかに残っている。主人公が女の子で、怖いものたちと戦うが殺戮とは少し違う。どこかコミカルなところがあちこちに見られる。だから、彼女が生き生きと続ける冒険を、自分も楽しんで読んでいた。2017/07/03

七色一味

40
読破。これを児童書の棚に置いておくのは反則でしょう。確かに主人公は少女ですが、使われている言葉ひとつとっても最低限中学・高校あたりの読解力がないと読みこなせないかと。作者自らの挿絵がふんだんにあって、まぁ確かに絵本的要素はあるものの、絵そのものも結構グロいものもあって、タッチなんかも児童書向けではないかな。大人向けの作品です。 2013/05/20

眠る山猫屋

39
冒頭、キャンディの住むチキンタウンに、アバラットからイザベラ海がひたひたと押し寄せる光景が忘れ難い。少女は追われるようにイザベラ海へ漕ぎ出して行く。25の島からなるイザベラ海、様々な種族、生き物、怪異、魔法に科学。まさに混沌の海は豊穣。独りにして八人兄弟怪盗ミスチーフ(頭に枝、七人の頭が生えてる!)とはぐれたキャンディの流離い。大判では作者自ら多数の挿し絵を描き、想像力を補ってくれます。四部作の半分しか翻訳されていませんが、卑屈にならず決して絶望しないキャンディの波乱の旅路に女神の加護がありますように。2019/08/31

ゆのん

28
ホラー作家が贈るダーク・ファンタジー。「ナルニア国物語」と「果てしない物語」を足して割った感じで面白い。物語の内容もだが所々にある作者自身が描いた挿絵が何と言っても素晴らしい。イラストを描いている中で物語が出来たという・・天才かっ!主人公のキャンディはちょっと不幸な少女。ふとした事から「アバラット」へ辿り着いてしまい、そこで待ち受ける出会いと冒険と困難と試練。四部作で完結らしいが二部作までしか刊行されていないので続きを読めるのかちょっと不安。2017/11/01

Ayah Book

10
クライヴ・バーカーさんのファンタジー。絵が豊富でとても綺麗な本。少女キャンディちゃんに惚れちゃう(?)悪役キャリオンは宮﨑駿さんの描くキャラみたい。続きが読みたいけど、全四巻中二巻までしか刊行されていないらしい。。。2018/01/10

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