内容説明
クリスマス・イブのまちを、おとこのこがうつむいたまま、あるいていました。(どうせ、ぼくのところへなんか、サンタはこないんだ…)おとこのこは、いつもひとりぽっちなのです。けれど、そのよる―。逆境にあっても、だれもがいつもやさしい目に見守られている…温かな光につつまれた美しいクリスマス絵本。
著者等紹介
内田麟太郎[ウチダリンタロウ]
1941年、福岡県に生まれる。『さかさまライオン』(童心社)で絵本にっぽん賞、『うそつきのつき』(文溪堂)で小学館児童出版文化賞、『がたごとがたごと』(童心社)で日本絵本賞を受賞
かすや昌宏[カスヤマサヒロ]
1937年、兵庫県に生まれる。数多くの絵本を手がけ、海外でも高い評価を受ける。『のあのはこぶね』(至光社)でボローニャ国際児童図書展批評家賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Hideto-S@仮想書店 月舟書房
92
淡いエメラルドグリーンの背景が美しいクリスマスの絵本です。クリスマスイブの夜、俯いて歩く孤児の男の子。プレゼントをもらったことは一度もありません。それどころか食べるものも住むところもありません。ささくれだった心に暖かい贈り物が届きます。感謝する気持ちを忘れなければ人は変われるというメッセージを受け取りました。女子パウロ会の出版。2008年10月初版。2015/12/20
紫 綺
80
時期がずれましたが、何となく魅かれて・・・。とてもかなしいけど、ちょっとあたたかいお話。ありがとうをもらうと、ありがとうをあげたくなる♪2013/12/28
紫 綺
48
図書館のXmas絵本のコーナーにて。サンタさんのプレゼントに、心温まる♪2020/12/13
lonesome
44
どうせ僕のところにはサンタさんなんか来てくれないやい。そんな孤独な少年の心を溶かしたやさしさ。ありがとう。そんなふうに感謝し誰かを思いやる気持ちの中にサンタさんはいるのだと思う。内田麟太郎さんは絵本も素敵だな。他の作品ももっと読んでみたいです。2014/12/29
みっくす
43
自分にはサンタさんは来てくれないんだと思っていた孤児の男の子。だけど、サンタさんはみんなのことちゃんと見てくれているんだね。色使いもとても優しくて、温かい気持ちになれる絵本でした。2015/12/22