内容説明
WAVE NOTATION,ファッションを超え,時代を映す鏡としての環境音楽を問う,環境音楽入門。
目次
1部 環境音楽へ―向かう(芦川聡遺稿集)
2部 環境音楽を―考える(環境への音楽―環境音楽の定義と価値;マリー・シェーファーの方法―「音楽」を超えて;環境音楽のコト的・道具的存在性―日本の音文化から;メディアの変容と「環境音楽」;環境的な〈もの〉;音風景を生きるデザイン;地域社会とサウンドスケープ・デザイン;音の教育・耳の教育)
3部 環境音楽に―触れる(環境音楽の現場から;レコードに聴く環境音楽;環境音楽への流れ)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
しゅん
5
芦川聡へのレクイエム。欧米の環境音楽が西洋音楽として共有された知識を前提としているのに対し、日本のそれは急激な産業化に対するアンチテーゼとして現れる。日本における文脈の欠如は様々な文化ジャンルで語られることだが、実際にはどうなのかよくわからなくなってきた。2020/06/11
Satoh Takumi
1
環境音楽を知る本としてはおすすめだが、現代の音楽インスタレーションとは距離を感じる。古典的なジョン・ケージ、スティーブ・ライヒなど、理論派のアーティストが目立つものの、その理論を小難しくなく順を追って説明しているのは嬉しい。環境音楽の世界への足がかりとして良い。2013/11/09
fathermacker
0
音楽と環境音の総論。日本対西洋の関係が浮き彫りになっていてよい。2009/07/02