目次
第1章 対談 子どもにお金をどう教える?
第2章 脳のメカニズムからみた「お金」
第3章 人の心と「お金」の関係
第4章 米国のパーソナルファイナンス教育
第5章 日本の金銭教育
第6章 お金を使う人、お金に使われる人
著者等紹介
山本一力[ヤマモトイチリキ]
1948年、高知県生まれ。中学3年生で上京。新聞配達などをしながら1966年、都立世田谷工業高等学校電子科を卒業。トランシーバ会社、旅行代理店、広告宣伝会社、商事会社などでさまざまな職を経験。46歳のとき事業の失敗による2億円の借金を返済するため作家になることを決意。1997年に『蒼龍』で第77回オール讀物新人賞を受賞。2000年、初の単行本『損料屋喜八郎始末控え』(文藝春秋)を上梓。2002年、『あかね空』(文藝春秋)で第126回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひとまろ
6
子供に対するお金の教育に関しては本当に大事だと思う。お金に対する教育は日本では親が担ってきたと思う。学校ではきちんと学んでいないはず。少なくとも自分は授業でやった記憶が無い。だから保険であったりクレジットカードであったりとの付き合い方が判っていない人が多すぎると思う。お金があればあっただけ使い込む大人だったり会社のお金を使い込んだり借金しまくったり。英語教えるよりファイナンスの教育は急務だと思う。あと義務教育で簿記とかやるといいと思う。これからは…ってか10年前から会計知識はビジネスマンには必須だよね。2013/12/11
タックン
6
いろんなお金の本を読みましたが、この本が一番しっくりきました。著書の題名では手を取りにくい方でも、中身はとても、ていねいに”お金”の話が書いてあります。脳科学からの一面、日本人のお金との向き合い方、アメリカ人のお金教育のあり方等、他の本では、あまり知ることの出来ない事が、網羅されてます。この本で解ったことは、日本はお金の教育については、かなり遅れた後進国だということ、社会に出ると一番大事なことなのですが、親がそのことを知らない為、子供にも教えることが出来ない事実。本当に勉強させていただきました。2013/06/11
ki-luck
4
イケイケの本かと思いきや、ちゃんとした本。 金銭教育を始め、子供の頃からお金の使い方を学んでいく必要があるという話や、脳とお金の関係など面白い。2021/07/20
あずさ
2
子どもにお金の教育を必要性はいぜんから感じていましたが、お金の話は下品であるという価値観で育った私には、どのように伝えればよいか難しいのです。未だ、お金のことを言えば嫌な顔をする親の価値観を変えるのは無理なのでしょう。私たち世代が、きちんと次の世代へ伝えなければいけないのだと感じました。2013/07/21
Ryo Sogawa
1
お金に関する教育は必要だけど難しいですね、という一般的な問題提起で終わっている印象を抱いた。で、読みながら自分がつらつらと考えたのは、金銭に関する教育と性教育は似てるな、ということ。両方とも面と向かって子供に話しづらく、また、誇張された情報が流布されていることで、個人レベルでの実践に関する節度が掴みづらいあたりが共通課題である。(以上は私が読後に思ったことで本書には性教育の記述はありません)2014/07/07