出版社内容情報
科学は心を扱うことが出来るのか。できるとすれば、どのようにしてか。今も続くマインドサイエンス=心の科学をめぐる哲学者や心理学者たちの熱き論争のドラマをやさしく解題した、もうひとつの心理学入門。
内容説明
ロボットは心をもてるか?脳科学によって性格は変えられるか?心を科学的に研究できるか?心の科学を哲学する本。
目次
序論 マインドサイエンスの戦場を望んで―対談:心の科学になぜ哲学が必要になってきたのか
第1章 マインドサイエンスの歴史と未来(心・精神・魂―心をめぐる言葉たち;バベル症候群―心の科学の病 ほか)
第2章 心理学のための科学哲学―歴史的観点から(「科学哲学」と「科学的心理学」―その同時代性;理解と説明―ディルタイの精神科学の構想 ほか)
第3章 心の哲学―概念分析と形而上学(反心理主義―哲学は心理学から生まれた?;意識と志向性―心を心たらしめるもの ほか)
第4章 科学社会学と科学心理学―社会的要因と心的過程(科学社会学;科学知識の社会学SSK ほか)
著者等紹介
石川幹人[イシカワマサト]
出身大学、東京工業大学理学部、同大学院総合理工学研究科(中途退学)。現職、明治大学情報コミュニケーション学部教授、博士(工学)。研究領域、認知情報論、生命情報論、科学論。表彰、第4回、第6回情報文化学会賞受賞
渡辺恒夫[ワタナベツネオ]
出身大学、京都大学大学院文学研究科博士課程(単位取得退学)。現職、東邦大学理学部教授。研究領域、心理学、科学基礎論
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