空間感覚の心理学―左が好き?右が好き?

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  • サイズ B6判/ページ数 211,/高さ 20cm
  • 商品コード 9784788505919
  • NDC分類 141.2
  • Cコード C1011

出版社内容情報

 正面から豪速球が襲ってきた。右か左か,どちらによける? 右脳左脳の働きの差,身体がもつ左右の機能差,さらには空間地理の認識や高速移動の問題まで,人間の空間的な認知と行動のかたよりについて,興味深いエピソードを通して親しみやすく説く。

 研究熱心なあるセールスマンが、契約をとれたときととれないときの差に、どうも自分の座る位置と客の座る位置との関係が関わっているような気がしてそれを検討した。その結果、自分と客が並んで座っている場合には、客が自分の左側に位置していたとき契約がとれる傾向があることを発見したという。テーブルの角を挟んで座る場合も、同様な位置関係であれば、やはり契約が取れやすいという。このセールスマンによると、大部分の客が右利きであることが原因である。客がパンフレットを見たり、場合によっては契約書に署名する際、このような書類と右手の位置関係で作業する方がやりやすいからである。ごく単純なようであるが、個のようなことが案外、人間関係に重要な心理的効果を与えているといえる。(「着席における左右の意味」より)

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 【関連書籍】
 『 日常生活の認知行動 』 J・レイヴ著 (定価3780円 初版1995を復刊)
 『 記憶・思考・脳 』 横山詔一、渡邊正孝著 (定価1995円 2007)
 『 視覚のトリック 』 シェパード著 (定価2520円 1993)

内容説明

空間のゆがみとかたよりの心理学。空間の心理学的探検!人の空間的な認知と行動における不思議を「左右のかたより」をキーワードに楽しく解説。

目次

1 左が好き?右が好き?―行動における左右のかたより
2 右脳・左脳―脳の働きにおける左右のかたより
3 ゆがんだ空間―空間における方向のはたらき
4 頭の中の地図―認知マップ
5 他人との距離のとり方―対人距離と対人空間
6 過密!―群衆のパニック
7 空間を高速移動する―ドライブ空間

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ダンスにホン!ころりん

2
19970410初版第1刷発行130401読了 人とすれ違うダンスで回転する感覚が違う気がして読む。φ(..)人はとっさの時左側に避ける。1949年交通規制が戦前の「人も車も左側」から「人は右側、車は左側」となって以来、踏み切りでの交通事故が多発。通路のような形態の空間で左側通行になりやすい。陸上トラック競技も左回り(オリンピック正式決定1913年)。体操平均台、左足着地が多い。足の裏博士(平沢弥一郎教授)左足は大脳右半球に直結(空間の認識や運動機能と優位に関わる)バランスを維持するのに優位と推測される2013/04/01

camec

1
空間に関する心理学的なアプローチを、行動、脳の働き、方向、認知、対人距離、パニック等、研究成果と共に解説。 民族や、宗教、なども空間感覚には影響を与える。2011/06/24

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