出版社内容情報
コンピュータが身近な道具となってきた。しかしまだ誰もが気楽に使えるものではない。なぜか? どうしたらもっと使いやすくなるのか? コンピュータと人間との界面に生じるさまざまな興味深い話題を精選し,認知科学の視点から平明に説く。
認知工学の産みの親であるノーマンは機械・システム使用時の認知過程を次のようにモデル化している。人がシステムを使う過程は、何かをしたいという目標を持つところからはじまる。その目標や意図が心理的ものであるのに対し、それを実行するときは対象である物理的な世界に働きかけなければならない。すなわち、目的を果たすために実行する時点と実行結果がもとの目標を達成したかどうかを評価する時点で、物理的世界と心理的世界との間の大きな淵を超えなければならない。ここにインタフェースの問題の源があり、2つの淵の橋渡しをいかにやさしくするかがシステム・デザインの主要な問題であるとノーマンは考える。(本文より)
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【関連書籍】
『 日常生活の認知行動 』 J・レイヴ著 (定価3780円 初版1995を復刊)
『 システム現象学 オートポイエーシスの第四領域 』 河本英夫著 (定価4410円 2006)
『 誰のためのデザイン 』 ノーマン著 (定価3465円 1992)
内容説明
ワープロとパソコンはもっと賢くなれる。もっと使いやすくなれる。情報化時代のユーザーとコンピュータの接点を科学する本。
目次
第1部 認知的インタフェースの科学とその周辺(情報化社会;情報と人間;記号;道具、機械、そしてコンピュータ ほか)
第2部 ユーザのインタフェース行動(ユーザ;ユーザの認知過程;問題解決過程としての認知過程;メンタルモデル、メタファ ほか)
第3部 認知的インタフェースの実際・課題・将来(メディアラボ;ハイパーメディア;マッキントッシュ;ヒューマニティ・インタフェース ほか)
感想・レビュー
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ばむる
青木潤太朗
red herring