出版社内容情報
はじめに
A精神分析 ドグマと経験のはざま
B乳幼児の現実は精神分析でどう扱われているか
Cなぜ真実がスキャンダル扱いされるのか?
Dそれでも真実は語りつづける
あとがき
精神障害や性的障害を解く鍵はその人の子ども時代にある。『魂の殺人』のストーリーをさらに進展させ,カフカ,フローベール,聖書などの豊富な題材によって,隠された子どもの真実,苦しみ傷つけられた子どもの姿を鋭い洞察力で明らかにする。
・北日本新聞 97.9.21 本田 徹氏評
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Y.Yokota
4
『魂の殺人』に続き子供時代の経験がその人に与える影響を語っていますが、本書は性的虐待やそれを生む(隠蔽する)社会構造の指摘を重視し、そして大人をかばい子供の精神的苦痛を無視するものとしてフロイトの衝動理論をきっぱりと批判しています。そしてそれは前書同様、その事例に当てはまらない全ての抑圧されたかつての子供たちに対して、希望を与えてくれるものでもあります。またフローベールやボードレール、カフカに至っては一章を割いて、その作品や書簡から分析を試みていますが、読み方を変えてしまいそうなほど新鮮な内容でした。2018/06/17
アマテラス
1
治療法としての精神分析の限界を教えて頂きました。 そこから、SHG(セルフヘルプグループ)に向かったのは…当然の帰結か?
こえん
1
魂の殺人に続いて読んだ、初読は22年前。
秋はeuglena
0
1993