内容説明
1862年の夏のテームズ川。少女たちはドッジソン先生にお話をせがむ。その日はとびきりおもしろい、へんてこりんな夢の国の冒険の話だった…。ノンセンスの夢の国を旅するアリス。子どもへの限りない憧憬を秘めたキャロルの世界を描ききった新しいイラストレーション。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ヴェネツィア
79
『アリス・オンパレード』第21弾。タテ21.5cm,ヨコ15.5cmの堅牢なハードカヴァー。訳者は楠悦郎。あまり聞かない名前だ。Googleで検索しても、本書の紹介くらいしかない。訳文は言葉遊びにもそれなりの工夫が見られ、読みやすく妥当なところ。挿絵は作場和生。この人も知らなかったが、やはりGoogleで検索すると何やらアブノーマルな絵が。ただし、本書の挿絵は一部にややドキッとさせられるものはあるが(実はその絵が一番いい)、エッシャー風の細密ペン画でなかなか。定価2000円からすれば、コレクター向きか。2013/10/17
茶器
7
図書館本。表紙の可愛さと、翻訳に見覚えが無かったので借りました。繊細な挿絵、とりわけ「うさぎの穴」が好み。自分用に買うのはためらいますが、贈答用ならありかも。2015/12/30
AR
4
ちゃんと見たことがなかったので読んでみる。今思うと、こういう発想が出来るのってすごいなぁ。2011/02/06
もこまま
2
ちょっと日常ではありえないことの連続。 作者の頭の中ってどうなっているか興味ある。2013/06/27
きち
2
今まで一度も読んだことがなかった「不思議の国のアリス」。「アリスインワンダーランド」をみたあとに読みました。映画でも不気味さがでてましたが、原作はさらに奇怪で妙。ディズニーアニメの絵が頭にあり、もっとファンシーな世界のお話かと漠然と思っていたので、その不気味な世界にビックリ。この本は、作場知生という方が挿絵を描いていますが、リアルで繊細で不気味な絵が原作にあっていて大変よいです。2010/08/28