現代救済宗教論

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784787210128
  • NDC分類 169.1
  • Cコード C0014

出版社内容情報

現代社会に大きな波紋を投げかけている新宗教とはいったいなんなのか? 新宗教運動の成立過程から既成宗教との関係、精霊信仰の再生、海外での動向と新霊性運動の展開まで、新宗教の宗教史的位置づけを試み、救済宗教の現在の位相を問う。

序 現代救済宗教論
  救済宗教とは何か/歴史宗教と新宗教/現代社会における救済宗教

1 新宗教とは何か
(1)新宗教の範囲
  新宗教を指す用語/新宗教の範囲/新宗教の発生時期
(2)新宗教の発生基盤
  民俗宗教/日蓮系の在家講/修養道徳運動
(3)新宗教の諸類型
  これまでの類型論から/信仰の源泉と発生過程に基づく類型分け/土着創唱型の特徴/知的思想型の特徴/修養道徳型の特徴/土着知的思想複合型の特徴

2 大乗仏教と新宗教
(4)大乗仏教と新宗教
  仏教と新宗教の救済観/宗派内運動の系譜/宗派外運動の系譜/近代民衆の救済観の流れ
(5)権威の危機と法華系新宗教
  近代日本における法華系新宗教の位置/法華経=日蓮宗の伝統と新宗教におけるその継承/法華系新宗教とナショナリズム/法華系新宗教と大衆主義/権威の危機と法華系新宗教

3 民衆宗教と近代
(6)日本の近代化と民衆宗教
  近代化と宗教/大衆的倫理革新と呪術的宗教性/生命主義的思想の意義
(7)新宗教の精霊信仰と民衆文化
  民衆的な救済宗教運動による民衆文化の保存と変容/近代の民衆的宗教運動(新宗

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

mittsko

6
大変久しぶりに読んだ、20年ぶりだろうか(。・ω・。) 宗教社会学の特筆すべき成果。日本を超えて世界各地の宗教論に影響をあたえた稀有の一冊。内容は「日本の新宗教の宗教史的位置づけ」につきる。それに救済宗教という表題をつけているのは、新宗教こそ近現代の代表的な救済宗教運動だ、という見立てを表す。著者のそれまでの新宗教研究の要点として、その視点が示されている。さらに、本書は「新霊性運動」というタームの初出にかなり近いもののはず。この点でも本書の記念碑的な性格が際立つ。92年1月刊2018/11/23

マイ

0
救済とは何か。ということを考えるには最適でした。2014/05/03

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