これからの図書館―21世紀・知恵創造の基盤組織

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  • サイズ B6判/ページ数 196p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784787200266
  • NDC分類 010
  • Cコード C0000

出版社内容情報

地域の情報拠点、読書施設、各県の知的遺産の保存などのきわめて重要な役割をもつ県立図書館は、地方自治の中心施設として、インターネット時代に対応した住民サービスをもっと徹底し、住民の参加によって運営されなければならない、と大胆に提言する。

まえがき

第1章 これからの公立図書館のあり方
1 日本をとりまく状況の変化と図書館
(1)脱工業社会の到来――知恵の時代の到来
(2)知識の共有から新しい知恵の創出へ
(3)遅れている日本の情報化
2 図書館の情報化あるいは電子図書館の構想
(1)「2005年の図書館像」がまとめられた背景
(2)「2005年の図書館像」について
3 図書館とは何か、その社会的役割
(1)図書館とは何か
(2)図書館の社会的な役割
4 図書館の各種サービス
5 貸出にたいする批判
6 日本文化と貸本屋
7 住民の期待に応えるためのさまざまな方策
(1)経営の効率化と透明性を高める
(2)住民参加の促進とボランティア
(3)サービス評価方法の開発
(4)学校との連携
(5)地域ネットワークの形成
(6)情報通信機器の整備と活用方針の確立
(7)新しいサービス、職員の再教育など
8 資料は利用されてこそ価値を生む

第2章 県立図書館のこれから
1 最近の県立図書館の構想について
2 「知恵の時代」への基盤を築く
3 人間の成長と知識の蓄積過程
4 新時代の県立図書館<会話をなぜ検討するのか
(4)住民のプライバシーを大切に
(5)レファレンス・サービスは理解されているか
(6)人が生きるということとレファレンス
3 レファレンス質問・回答は係員全員でやるもの
(1)マニュアルの整備
(2)レファレンス事例集はよく聞かれる質問を中心に
4 レファレンス・サービスにおける協力システム
(1)中央館と地域館の関係について
(2)レファレンスに関する研修を
5 インターネットを活用したレファレンスの可能性
(1)インターネット情報源は活用できる
(2)活用にさいしての考え方

第4章 近年のレファレンスサービスの動向と技術
1 レファレンス・サービスをとりまく状況の変化
(1)IT革命とインターネットの急速な普及
(2)インターネット情報源の量的な拡大と質的な向上
(3)電子図書館と情報サービス
(4)近年のレファレンス・サービスの動向
2 レファレンス・サービスにおける新しい展開
(1)インターネットを活用したサービス
(2)インターネット情報源の評価方法
3 レファレンス・サービスにおける新しい技術
(1)部分的な自動化の試み5 人と資料を結びつけること
6 書誌情報の世界に生きる
(1)小説を読むように目録を読む
(2)資料評価と司書の成長
7 一般行政職のなかで仕事して
8 スペシャリストとしての司書

第6章 地方自治と図書館
はじめに
1 地方分権の背景
2 戦後の地方自治の流れ――地方分権・地方政府
(1)戦後経済の変化と地方自治
(2)地方政府か、地方自治か
(3)国家の後見的監督下か? 住民固有の権利か?
3 戦後地方行政の流れ
(1)シャウプ勧告と図書館
(2)シビル・ミニマムと地方自治
(3)社会教育不要論
(4)生涯学習の展開
(5)地方分権の動き
4 戦後公立図書館の発展と地方自治
(1)図書館法の成立
(2)「中小レポート」
(3)貸出記録とプライバシー
(4)図書館法改正と望ましい基準
5 地域住民と図書館
(1)住民と図書館
(2)予算書のわかりにくさ
6 図書館経営と住民
(1)図書館経営と住民参加のルート
(2)ボランティアとしての参加
(3)友の会などとしての参加
(4)図書館協議会
(5)地域団体、組織と図

内容説明

本書は、図書館に関するここ二年間の講演のなかから、これからの図書館のあり方、レファレンス・サービス、図書館司書の専門性、地方自治と図書館の四つのテーマに関するものを選んで、加筆したものである。

目次

第1章 これからの公立図書館のあり方
第2章 県立図書館のこれから
第3章 レファレンス・サービスについて考える
第4章 近年のレファレンス・サービスの動向と技術
第5章 図書館司書の専門性について考える―経験的専門知識論
第6章 地方自治と図書館

著者等紹介

大串夏身[オオグシナツミ]
1948年、東京都生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。東京都に図書館司書として入都、東京都立中央図書館、日比谷図書館、(財)特別区協議会調査部、東京都企画審議会調査部に勤務。現在、昭和女子大学一般教養科教員。日本図書館協会、日本図書館情報学会、日本学校図書館学会(理事)、情報文化学会、情報メディア学会、地方史研究協議会、比較都市史研究会などの各会員、江戸東京博物館客員教授、文部省電子図書館構想協力者会議委員などを務める(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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