現代のエスプリ<br> ボトムアップ人間科学の可能性

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現代のエスプリ
ボトムアップ人間科学の可能性

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  • サイズ A5判/ページ数 213p/高さ 21cm
  • 商品コード 9784784354412
  • NDC分類 140.4
  • Cコード C9411

出版社内容情報

人間科学はなぜ成功しないのか?これまでに存在する複数の学範から
始めるのではなく、具体的な現場における人間のあり方からボトムアップ
に考えることで、新しい考え方は出てこないだろうか。
ボトムアップ人間科学という名称には、そうした期待が込められている。

【目次】
・座談会/ボトムアップでいこう(川野健治/矢守克也/宮内 洋/佐藤達哉)

■<ひらき>ボトムアップの新たな課題
・ボトムアップ人間科学による中途障害者の心理学の課題(田垣正晋)
・家庭介護(川野健治)
・DV―加害者をどうするのかという問題が問いかけること(中村 正)
・防災というフィールド(矢守克也)
・農作業体験からみた地域の内発的発展(松宮 朝)
・ごみ問題―物語の再構築を通して(高橋 直)

■<そだち>発達現場からのボトムアップ
・共に生きるものとしての子育てへの責任―保育者に支えられて親が自覚すること(高田 薫)
・子どもにとってのお金の意味―子どもが生きる生活世界から考えるということ(高橋 登)
・エスノメソドロジーからみたいじめ―女子児童の対シカト会話システム(大辻秀樹)
・中学生の性の意識とジェンダー実践―中学校のフィールドワークから(野坂祐子)
・「なぜ?」から「いかに?」へ―非行少年の「問題」のフィールドワーク(松嶋秀明)
・痴呆のお年寄りが思い出せる音が私たちに教えてくれること
―サウンドスケープ研究の観点から(永幡幸司)

■<つなぎ>場と場をつなぐボトムアップ
・動物を介したケア・ロボットを介したケア―グループ・ダイナミックスの視点から(加藤謙介)
・学生ボランティアによる学校生活・学習支援(菅野幸恵)
・病院内学級のエスノグラフィー
―教師の専門性へのボトムアップ式アプローチ(谷口明子)
・養子縁組―血縁なき親子関係をつくる(樂木章子)
・「アトピー」のインターネット医療民族誌(余語琢磨)
・知っている人の顔は夕闇でも分かるか―法と心理のせめぎあい(浅井千絵)

■<みとおし>ボトムアップの理論的進展と実践的意義
・「サイゴン解放」の語り―その羅生門法的構成と「事実」(伊藤哲司)
・<異なる文化>を語る前に―もう一つの「密柑」論(宮内 洋)
・金銭教育にみるボトムアップ参加の難しさ(あんびるえつこ)
・行動でつなぐ対人援助(望月 昭)
・構造構成主義の認識力―人間科学の基礎付け(西條剛央)