内容説明
それは石拾いから始まった―都大路、箱根、そして都道府県対抗駅伝。果敢で冷静、強い責任感。誰もが目を見張る、佐久長聖出身選手の大活躍。その走りと人間力の土台をつくった監督、両角速の信念とは。ないない尽くしだった駅伝部発足から、上野や佐藤悠基ら選手とのエピソード、駅伝という競技の楽しみ方まで。長聖駅伝部の強さの秘密がここに。
目次
第1章 佐久長聖高校駅伝部発足!
第2章 選手時代に知った長距離の魅力
第3章 都大路に出場するまで
第4章 指導者の醍醐味とは
第5章 都大路の常連として
第6章 折り返し地点
著者等紹介
両角速[モロズミハヤシ]
1966年長野県茅野市生まれ。東海大学第三高から東海大学に進み、箱根駅伝に4年連続で出場。実業団を経て、95年佐久長聖高校教諭として駅伝部監督就任。全国高校駅伝は98年から13回連続出場、入賞12回。08年第59回大会は2時間02分18秒の日本高校最高記録で優勝。2011年4月東海大学体育学部准教授兼陸上競技部駅伝監督に就任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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ひかる
4
今年の箱根駅伝でも脚光を浴びた、両角速の監督学。清治は100年に一度の逸材(上野・悠基は10年に一度)、上野は愛すべきバカ、悠基は優等生、村澤は仲間思いなどなど、両角さんの選手評がとても面白い。他にも、有力中学生の勧誘方法や外国人留学生に対する考え方にも触れられており、高校駅伝ファンならば誰もが楽しめるような構成になっています。4月から母校東海大で指揮を執られるのですね。長野県民としては残念ですが、この方をいち高校指導者にしておくのは日本長距離界の損失かもしれません。新境地でのご活躍を楽しみにしています2011/03/20
ねこまんま
1
高校の陸上長距離界の名門佐久長聖高校。日本を代表するランナーを出す多く輩出する高校であるが、個性の強い選手達をまとめる両角監督の観察力。今でこそ有名であるが、ゼロに近い状態から都大路の常連校に築き上げた話が知れて陸上ファンとして嬉しい一冊。100年に1人の逸材と言われた佐藤清治のこと、高校卒業後も両角監督のような指導者に巡り会えなかったのが残念でならない。今後も歴史に残る選手を育て続けて貰いたい。2020/08/13
sonohey
1
まさか高校駅伝の本を読む日が来るとは思わなかったがおもしろかった。高校のトップクラスは5㎞を15分切るそうだが 、個人的には3㎞15分を切りたい。2017/11/23
みこよし
1
名将シリーズと勝手にカテゴライズしている駅伝監督の本の中でも一番大好きで心に刺さる言葉がたくさんの一冊。環境を言い訳にするヤツはどんな環境でも言い訳する!とか、強い選手ばかりの実業団で何とかくらいついていくには、自分なら絶対出来るという自信と勝利への執着心を持って練習量を増やしていくほかない、とか。とにかく、陸上と関係ない分野でも心の支えになる言葉がてんこ盛りだった。選手を育てた話もたくさん知ってる選手の名前が出てきて興味深く読めた。特に、上野さんと悠基さんの、正反対なのに互いに尊敬し合って高め合う様子と2015/09/07
日下一正
1
駅伝に限らずだが、やはり、生活態度は重要なんだろう。昨年高校駅伝で準優勝した地元の倉敷高校も、とても生活態度に厳しいと聞く。人間力とは?高校生の頃に叩きこまれた厳しさは、その後の生き方を変えてくれるだろうな。あと、あのクロスカントリーコースが出来た理由が予想外だった(^ ^)2012/01/14