内容説明
戦前検閲で削除されていた「恋愛」の章を加えた本邦初完訳。ブルトン、エリュアールの自動記述の重要な実験記録。自動記述によって無意識や潜在意識にひそむ神秘の扉がひらく。
目次
人間(受胎;子宮内の生命;生誕;生活;死)
憑きもの(神経衰弱擬似症の実験;強烈な偏執狂の擬似症の実験;全身麻睡擬似症の実験;表現錯乱擬似症の実験;早発性痴呆症擬似症の実験)
仲介するもの(習慣の力;おどろき;わからないことはひとつもない;自然の感情;恋愛;生成の思想)
原判決
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉野ヶ里
8
あの女が落とした扇子を拾え、どうしたらいいかわからなくて構わぬから。 新手の拷問かと思うほど退屈。読み切ったってことはたぶん相当暇だったんでしょうな。ただなんの意味もない文章の羅列の中にでも私たちは勝手に解釈を見つけられる。なんかエヴァンゲリオン思い出した。2015/05/28
ヨコギ
2
世界の色がダリの空の色に変わる気分。ダダがシュールに変わった時なのか、とぼんやり思う2012/09/17
桜井夕也
1
「死ぬまえにきみには何もすることがないのだ」2013/10/26
サイコ
1
「原判決」の相反する事象の対決、使い尽くされた表現技巧だろう。シュルレアリスムは現在を描く。時の隔たりによって古臭くなるのは必定。だがいま消えてしまったシュルレアリスムの元型、その魂がここにある。2012/12/17
卯月_双日
1
ひたすら難解(というかもともと意味らしき意味のない本)なので何度も挫折しかけました;とにかく眠い眠い・・・眠れない夜にこれを読むといつのまにか寝ていたくらいですwww2012/10/17